そもそも“一眼レフ”ってなんだっけ? (1/3) – ITmedia LifeStyle – ITmedia






 ちょっと間が空いちゃったけど、デジカメが抱える“35mmフィルムの呪いシリーズ”第4弾が用意できました。

 いやもう自分でもここにツッコんでいっていいのかなという気もするけど、テーマは「一眼レフ」。

 一眼レフの構造ってフィルムカメラ時代の「一眼レフ」の構造そのままだよな、という話。

35mmフィルムの呪いシリーズ


一眼レフってなんだ?

 つまるところ、未だに「ミラーレス一眼レフ」なんていう人もいるわけで、ミラーレス一眼と一眼レフの違いをちょっと整理しておこうと思ったわけである。

 まずはこの写真をどうぞ。


オリンパス「PEN EED」(1967年)。ファインダー用レンズと撮影用レンズが別の場所に付いてる。フォーカスは勘で合わせる(ファインダー用レンズに距離計を組み込んだものを「レンジファインダーカメラ」といい、それならちゃんとピント合わせができます)

 オリンパスのPEN……といってもフィルム時代のPEN。昔のコンパクトカメラのイメージそのままなので登場願った。

 写真を撮るとき、構図を決めるためにファインダーを覗く(まあ、行為としてはスマホで撮るときに背面モニターを見るのと変わらない)ので、レンズを通った光は目に届く。

 でも撮影するときは光をフィルムに当てなきゃいけない。

 で、PENの構造はシンプル。ファインダー用のレンズと撮影用レンズが別になってるから。

 でもこれだと、ファインダーと実際に撮影するレンズの位置かずれてるのでファインダーから見える範囲と実際に撮れる範囲が正確に一致しない。シンプルだけどデメリットもあるわけだ。

 お次は一眼レフ。

 オリンパスのOM-D……じゃなくて、フィルム時代の「OM-1」(正確にいうとM-1)。

 正面から見ると、レンズは1つしかない。

 一眼レフって語で言うと「SLR」。「シングル・レンズ・レフレックス」の略で、シングルレンズはそのまま「一眼」。レフレックスが縮まって「レフ」。

 ファインダー用のレンズと撮影用のレンズが同じなので、ファインダーで覗いたのと同じ像を撮れるし、レンズ交換にも向いている。


オリンパスのM-1(1972年。OM-1の前身)。レンズ交換式の一眼レフカメラで、「一眼」なのでレンズは1つあるだけである

 じゃあどうやって1つのレンズをファインダー用と撮影用で兼用してるのかというと、そこに「レフ」が絡んでくるわけである。

 秘密はレンズの上にあるトンガリ頭部分。

 これはデジタル一眼レフ「PENTAX K-1」のカットモデルの写真。一眼レフの基本構造はフィルム時代もデジタル時代も同じ。


PENTAX K-1のカットモデル(cp+にて撮影)。イメージセンサー前に斜めにミラー(クイックリターンミラー)があり、撮影の瞬間以外はペンタプリズムに光を逃がしている

 ポイントは斜めに鏡が入ってること。正面から入ったレンズはここで上に反射し、ガラスプリズムで反射させてファインダーに送られる。このプリズムは五角形なので「ペンタプリズム」と呼ばれている。低価格な一眼レフだとプリズムの代わりに鏡が入っていて「ペンタミラー」。レンズの真上にあるトンガリ頭は「ペンタ部」。

 で、シャッターを押した瞬間だけぱこっとミラーが上に上がって、光路が開き、光がイメージセンサーに当たるわけである(ミラーが素早く上がってまた下がるので、クイックリターンミラーという)。

 レフレックス(反射)の「レフ」に相当する仕組みだ。

 このミラーが入ってるエリアを「ミラーボックス」と呼ぶ。

 で、このミラーボックスにはもう1つ秘密がある。

 次の写真をどうぞ。ニコン D4のカットモデルだ。

 斜めに置かれているミラーの奥にもう1つレンズがある。

 これがポイント。


ニコンD4のカットモデル(cp+にて撮影)ペンタプリズムで2回反射させてるのは、そうしないとさかさまに見えちゃうから

 レンズを通した光はファインダーへ送られると同時に、その一部がミラーの裏に漏れてさらに下に反射して、ミラーボックス下部にあるセンサーに当たる。ここにAFセンサーなど各種センサーがあり、オートフォーカスが働くわけである。

 ミラーボックスとその下にAFセンサー、その上のペンタ部+ファインダーの組み合わせが「一眼レフ」の特徴だ。




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