年末年始に遊びたい 誰とでもできる簡単ボードゲーム



初心者と遊べるボードゲーム

Wiiで遊ぶ図

テレビゲームで遊ぶのもいいですが、ボードゲームもぜひ遊んでみてください

年末年始、みなさんはどのようにすごされますか? 親戚のお家にいったりされますか? 友達と旅行に行ったりしますか? 色んな人が集まった時、何をしてすごされるでしょうか。正月らしく、コマ、双六、羽根突き、それもいいでしょう。でも、そこにもう1つ、ボードゲームはいかがでしょうか? 双六もボードゲームの1つですよね。オセロや人生ゲームなんかは有名です。でも、実はボードゲームの種類はもっともっとたくさんあるのです。そして、非常に複雑で、奥が深いものから、誰でもカンタンに遊べて盛り上がれるものまで様々です。

とはいえ、たくさん種類があると、どれを遊んだらいいか迷いますよね。今回は、年末年始などの集まりで、例えば親戚のお家にいって、そこに居る子ども達やお父さんお母さん方ともカンタンに遊べて盛り上がれるボードゲームを紹介したいと思います。

ジェンガをあなどるなかれ

ジェンガの図

どんどん形をかえながら、ギリギリでバランスを保つジェンガは、とても見ごたえのあるオブジェになっていきます

さて、まず最初にご紹介するのは、「ジェンガ」です。「なんだ、ジェンガなんて知ってるよ」という声が聞こえてきそうですが、ちょっとまってください。確かに、ジェンガは有名ですし、知っている人も多いでしょう。でも、本当に、みんながみんなジェンガのことを分かっているでしょうか? ジェンガってあの、前に流行った、崩れるやつでしょといった知識があるだけで、実際にはあんまりやったことがないという人も、実はわりといるんじゃないでしょうか?なんだジェンガか、とあなどらず、一度遊んでみてください。ジェンガは本当に素晴らしいゲームです。ルールは簡単、木の板のみで組まれた長方形の塔から、順番ごとに板を抜いては、上に積み、という作業を繰り返して、スカスカになっていく塔を誰かが崩してしまったら負け。

ジェンガの最高に素晴らしいところは、プレイヤーの自由な意志が塔を変形させていくことです。みんな自分が壊したくないですから、安全そうな場所、力がかかってなさそうな場所を狙って抜いていきます。しかし、それぞれが自分のことだけを考えて抜いていけば、塔はどんどん歪な形になっていきます。

しかし、歪な形にはなりつつも、みんな一生懸命崩さないようにしていくと、今度は歪なのに絶妙なバランスで立っている、という状態になります。そして、みんなその歪なのに絶妙なバランスで立っているものを、ハラハラしながら眺めるのです。なにしろ、自分の番がきたら、そこからさらに1枚抜かなければいけないんですからね。そして誰かがまた1枚抜く時に、自分の番が来るまでに壊れて欲しいような、よりギリギリのバランスを見てみたいような、複雑な気持ちで、ドキドキするんですね。

そしてどこかでガラガラ―ッと壊れて、一気に緊張感がほぐれるとみんな笑顔になります。単純で、ハラハラドキドキがあり、そして美しく、最後は笑える。ジェンガは本当によくできたゲームなんです。

ウノのようで、ウノでない、ノイ

ノイの図

2桁と1桁の足し算ができれば、だいたいの人ができるゲームです

ガイドがボードゲーム初心者さんと良く遊ぶゲームが「ノイ」というカードゲームです。カードの種類がウノに似ているので、あまり色んなボードゲームを遊んだことが無い人でも、親しみやすいと思います。ノイは、3枚の手札の中から、数字のカードを出していくゲームです。出された数字は、どんどん足し算していきます。例えば、最初に3のカードを出し人がいたとして、次の人が5のカードを出す時には「8!」と言って出します。さらに次の人が2のカードを出すとしたら「10!」と宣言して出します。手札は常に3枚です。1枚出したら1枚補充します。

次々にそうやってカードを足し算しながら出していけば、どんどん数字が大きくなっていきますよね。そうやって、合計101まではカードを出すことができます。合計102以上になるカードを出してしまった人が負け、というルールです。数字のカードは基本が1~10、そして2枚だけ50のカードがあります。50のカードが手元にきたら、すぐに出さないと危ないですね。

さらに、いくつかの特別なカードがあります。足し算ではなく、数字を引き算するマイナスの数字カード。それから、ここがウノと似ているんですが、順番を操作するカードがあります。自分の番を飛ばすことができる「PASS(パス)」のカード、順番を逆回りにできる「TURN(ターン)」のカード、次にカードを出す人を指名できる「SHOT(ショット)」、そして自分の次の人に2枚カードを出させる「DOUBLE(ダブル)」のカード。これらのカードはいずれも、数字のカードを出さずに自分の順番をやりすごすことができるので、101が近づいた時にとても便利です。

最後に、今までの合計がいくつでも、それ1枚でぴったり101にしてしまう「101」というカードがあります。101のカードは、最初に出しても、それまでの合計が50の時に出しても、合計が101の時に出しても、合計値をピッタリ101にしてしまう特別なカードです。

さあ、このゲームを始めるとどんなことが起こるのか。何回かやれば分かりますが、101に近くなってからが、ぐっと勝負は緊迫していきます。それまでは、ほとんどの数字カードはあまり大きな影響を与えません。しかし、例えば合計が95になると、もう7以上のカードは出せなくなります。そういう時に大きい数字のカードだけが手札にあると不利ですから、できるだけ大きい数字のカードは早めに出していきます。そして、いざという時の為にPASSやTURNといった順番を操作するカードをためていきます。

101に近くなると、緊張感が高まります。「90」「95」「98」「100」「101!」もう普通の数字のカードは出せません。マイナスのカードを出したり順番を操作したりと、特殊なカードの応酬が始まります。TURNで順番を反対にしたらさらにTURNで返されてすぐに自分の番になってしまったり、SHOTで指名されるもPASSでやりすごしたり。もうダメだと思ったら、自分の前の人が-10のカードを出して助かったり。周りがTURNやSHOTを出して、うまい具合に全く自分の番にならなかったり。

カードの応酬の末に、誰か1人がとうとうどうにもこうにもならなくなって負けてしまうまで、まさかまさかの展開がたくさん続くのが面白いところです。時には、スタートと同時に101が出ててんやわんやになることも。

ノイがとてもいいところは、プレイヤーは「3枚の手札から1枚を選んで出す」ということをすればいい、という点です。そして、3枚から1枚選ぶという点で自分の意志でゲームを進めるんですが、ゲーム自体は色んな運がからんで、毎回思わぬ方向に進み、初めての人も、経験者も、同じように勝ったり負けたりできます。

両手いっぱいのさいころ ベガス

ベガスの図

1か所にサイコロを集中するか、バラバラに置いてラッキーを狙うか、悩みながら選択し、そして思い通りになったりならなかったり

最期はカジノを舞台にしたゲーム「ベガス」です。ベガスはサイコロをたくさん転がすゲームです。なんと一度に8個のサイコロをバサッと投げて遊びます。桃太郎電鉄シリーズにそんなシーンがありますが、あれを本物のサイコロでやってしまうのです。たくさんのサイコロを一気に投げるって、それだけでちょっと楽しいんですよね。ベガスは、これまでに紹介した2つに比べると、少しやることが複雑なゲームです。まず場に6つのカジノがあります。それぞれのカジノには1から6のサイコロの目が書いてあります。そして、6つのカジノにはそれぞれお金がおいてあり、このお金を奪いあうのがベガスというゲームです。

まず最初、すべてのプレイヤーはそれぞれ自分のサイコロを8個持っています。それぞれプレイヤーごとに色分けされていて、どのサイコロが誰のものか分かるようになっています。自分の番になったら、持っているサイコロを全部バサッと投げます。8個も投げたら色んな目が出ますし、同じ目が重なることもありますよね。そうしたら、そのうち1つの目を選びます。1なのか、2なのか、6なのか。どの目を選んでもかまいません。

どれか1つの目に決めたら、その目が出ているサイコロを全て、同じ目が書いてあるカジノの上に置きます。例えば、1の目が3個、3の目が2個、4の目が1個、5の目が2個出たとしましょう。ここで3の目を選択すると、3のカジノにサイコロを2個置くことになります。1の目なら、1のカジノに3つです。

こうやって、持っているサイコロを投げて、目を1つ選び、同じ数字が書いてあるカジノにサイコロを置いていく、というのを全員でやっていきます。1週したら2週目は、さっきカジノに置いたサイコロ以外の、手元に残っているサイコロを転がして、同じように1つ目を選び、サイコロを置きます。

これを繰り返し、全員のサイコロが全てカジノに置かれるまで繰り返します。最終的に、それぞれのカジノでサイコロをたくさん置いている人がお金をもらうことができます。ただし、置いたサイコロの数が同じ人がいるとお金はもらえません。その次に多くサイコロを置いた人に持っていかれてしまいます。ここが難しいところです。また、カジノに置かれているお金はそれぞれ一緒ではなく、ちょっとしかお金が無いカジノや、高額が狙えるカジノなどがあるので、駆け引きが生まれていきます。

ベガスというゲームがうまくできているところは、最初は意思決定の割合が大きく、最後は運の割合が大きくなっていく、というところです。最初は8個もサイコロを振りますから、色んな可能性から選択できます。3個揃った目をいっぺんに置くか、1個しか出なかった目を選択して様子を見るか。高額のカジノを狙うか、他の人とぶつかりにくいお金が少ないカジノにするか、色々考えられます。

でも、サイコロをカジノに置いていくたびに、手持ちは減っていき、最後は1個か2個のサイコロを振ることになるわけで、運を天に任せるタイミングが訪れます。4のカジノにあと1つサイコロを置ければ自分がトップになってお金がもらえるのに、サイコロは手元に後2つ…このどちらかで4が出てくれれば…と祈ってサイコロを振るわけです。

多くのサイコロは自分の意志が強く反映されますが、あと残り1個2個という、ちょっとのところだけがままならず、その1個2個にドラマがあって、サイコロの結果に一喜一憂します。トップ確実だと思っていたら、ライバルがゾロ目を出して追いつかれてしまったり、その2人が結局同じ数のサイコロを置いてしまい、たった1個しか置いてなかった別の人に取られてしまったり。

やっていることは結局持っているサイコロを振るだけなんですが、序盤の試行錯誤と、終盤の神様に祈る、そのゲームの動きが絶妙の味付けになっていて楽しめます。

意志と運の絶妙なバランス

スマートフォンで買い物をする図

今の時代、スマホでちゃちゃっと買えてしまうので便利ですね(イラスト 橋本モチチ)

ボードゲーム初心者でも楽しく遊べるボードゲーム、3つご紹介してみましたがいかがだったでしょうか。最後に、初心者とボードゲームを遊ぶ時の選び方や、ボードゲームを買う場所についてのご紹介なんかもしておきたいと思います。今回選んでいるボードゲームもそうなんですが、初心者と遊ぶ時には2つの難易度について気をつける必要があります。ルールの難易度と、戦略の難易度です。ルールの難易度は、単純にルールが簡単か、ということですね。プレイヤーがする行動が少ないものを選ぶといいですね。今回ご紹介したゲームも、木の板を抜く、カードを出す、サイコロを振る、というぐらいの、単純なアクションでゲームの大部分を進めることができるものを選んでいます。

次に戦略の難易度です。ルールは簡単でも、実は奥が深いゲームというものがあります。それはとても素晴らしいゲームだと思うんですが、そういったゲームは得てして経験者と初心者で強さに差が開きやすいものになりがちです。一方で、なんだか全部ただの運がいいか悪いかだけで勝ち負けが決まってしまうように感じるゲームも、あまり面白いものではありません。

そこで今回は、プレイヤーが自分で意思決定をしているように感じられて、最後の最後、勝負の際の際のところで神様がちょこっといたずらしてドラマが起こるようなゲームをご紹介してみました。どのゲームも、間違いなく自分で色んなことを考えてゲームに挑むんですが、ギリギリのところでプレイヤーがゲームをコントロールしきれないように見事な調整がしてあるゲームです。しいて言えば、一番単純に見えるジェンガが、最もプレイヤースキルが勝敗に影響するかもしれませんね。

こういうゲームですと、ゲーム上級者と初めての人、大人と子どもが対戦しても、同じように勝ったり負けたりしながら盛り上がれると思います。

なるほど、よし、じゃあやってみよう、と思ったみなさん、でもボードゲームなんてどこで買ったらいいんだ、という人もきっといますよね。手軽なのは、Amazonや楽天などのネット通販だと思います。在庫が少ないこともありますが、実はわりと売っています。またボードゲーム専門店というのもありまして、高円寺にある「すごろくや」さんなどはとても有名です。ここでも通販ができますので、チェックしてみてください。

年末年始、家族や親戚、お友達とのお集まりで、ぜひ気軽に盛り上がれるボードゲーム、試してみてください。

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【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)




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