航空会社の掘り出し物に出会える航空ジャンク市に行きました



オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない-
第71回

2017年04月09日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

普通じゃ手に入らない航空機部品が買える

 これまでの連載を読まれた方は薄々気付いているかもしれませんが、米軍払い下げ品が大好きです。

 大はクルマから小は時計や文房具類までいろいろと買ったりしているんですが、あれもこれもと手を出していたらお金も続かないし、ただでさえ狭い部屋が放出品であふれかえってしまうので、主に陸軍と海兵隊の払い下げ品にとどめるようにしています。

 とはいえ飛行機も大好物なワタシ。高校生のころから防寒具といえばフライトジャケットのCWU-36/Pか45/Pだし、戦闘機のヘルメット&マスクを買ってみたりもしています。しかも軍用機だけじゃなく民間の放出品にも興味があったりとか。

 特に気になっているのが、機内食をサービスするときのミールカート。いつか欲しいなーと思ってるんですが、考えてみたら、買おうと思ってもミリタリー系と違ってショップを見たことがありません。

 で、軍の払い下げみたいに入札があるのかなと思って検索していて、「航空ジャンク市」というのが開かれているというのを知りました。廃品や放出品の即売会なのだとか。会場は成田空港の近くにある航空科学博物館。そんなに遠くはないし、しかもたまたま検索した日の翌週に開催という。これは行かねば! ということで成田まで小旅行をしてきました。

成田空港のすぐ近くにある航空科学博物館

 航空科学博物館の開館は1989年(平成元年)。航空ジャンク市は開館の翌年から開催しているとのことなので、もう四半世紀以上続いていることになります。年2回、3月と9月の土日2日間に渡って開催され、入館料を支払えば誰でも参加が可能。販売される物は航空機関連の払い下げ部品や機内設備・空港設備の廃品、模型、エアラインのグッズなどなど。

 ミリタリー系もそうなんですが、こういったイベントは初日に行かないと、いい物は残ってなかったりします。それで土曜日に行ったわけですが、到着したのはお昼過ぎ。しかもチケットを買って中に入ったのはいいものの、ちゃんと調べてなかったから館内のどこでやっているのかがわかりません。

 とりあえず展示順路どおりに歩いていたらおもしろい物がいっぱいあってついつい見入ってしまい、さらに展望展示室で成田空港に離発着する航空機を眺めたうえ、屋上でまた飛行機を見たりしていたら、あっという間に1時間経ってしまいました。そして1階に戻ったら入口のすぐ横のホールが会場だっというありがちな展開です。

 というわけですっかり出遅れてしまいましたが、ホール手前のスペースにいきなり気になる物を発見しました。一番欲しいと思っていた、ギャレーのカートです!

 でも、あった! と思ったのもつかの間。3万円ぐらいかなと思っていたんですが全然違って、1台7万5000円でした。これは無理……かな……。

機内食を運ぶミールカート。7万5000円。キッチンにズラッと並べたかったです

 せっかく見つけたカートですが、残念ながら指をくわえて見てるだけで終了です。スタッフさんにお話をうかがったら、以前はもっと安く出ていたらしいのですが、最近はセキュリティーの関係などで社名入りの廃品が日本で出ることがほとんどなくなってしまい、アメリカから輸入しているのでどうしても高くなってしまうとのことでした。そしてそもそも以前から3万円じゃ買えなかったみたいです。あちゃー。

 気を取り直してカートの隣にあったボックスを見てみました。ギャレーの壁にセットされている物だと思います。丸いツマミのあたりがちょっとSFチックでかなり惹かれたんですが、中が空っぽのただの箱だったのでいい使い道が思い浮かびませんでした。あとで考えたら、中に棚を作ればいいんですよね。買えばよかったかなぁ。

 手前に引き出せるトレーが付いたオープンタイプのボックスは、書類整理にいい感じだったんですが、サイズが小さいのが残念。A4サイズが入るなら欲しかったところです。

円形のツマミが特徴的なボックスは2万2000円、トレーのボックスは2万5000円

使える物から完全なジャンクまで多種多様な放出品

 ホールに入って真っ先に目に入ったのはコックピットの計器パネルです。軍用機のパネルだとたいてい計器が付いていないのですが、ここには計器付きのパネルもたくさんありました。ただ、揃っているだけあってお値段的にもなかなかのもので、もちろん買えません。

 そのほかホールには、気象レーダーや計器、ライト類、機体部品、空港設備など廃品・放出品がたくさんありました。文章で説明するのも難しいので、以下、目についた物をざっとご紹介します。

■コックピット周りのアイテム

気象レーダーとボーイング727のランディングギアレバーは5万円。計器パネルは15万円と35万円でした。壁に飾りたいなー

ボーイング727やCD-9などの計器。ADI(姿勢儀)は2万~6万円、速度計は3万円、ADF(自動方向探知機)は1万円~、RMI(ラジオ磁気指示計)は8000円~ 飛行管理コンピューターの入出力装置MCDU。価格は9万円。書いてなかったけどボーイング737のかな? こんなデザインのカーナビがあったらいいのに

■家具っぽいもの

リビングに置いたらよさそうな客席。手前の上級クラスは29万円。後ろのビジネスクラスっぽい方は売約済み!

エンジンカウルを使ったガラステーブル。ガラスの大きさが大は16万円、小は15万円

タイヤ。手前は737のメインタイヤで5000円。奥は売約済みでした。これもガラステーブルにしたらいいかも

オーバーヘッドストウェッジ。頭の上の荷物入れです。部屋に取り付けたいところですが、思いほのかデカかったです。5万円 ボーイング747のドアロックレバー。2万円。飛行機カフェを開店するならドアの取っ手はこれにしたい

■機体の部品あれこれ

エンジンか何かのブレード。ペーパーウエイトにいいかも。小は2000円、大は3000円 シートベルト。イスに取り付けて、気分だけでも航空機シートに。ベルトだけなら1000円、バックル付きは4000円

VHFのアンテナ。DC-9の上面、下面に付いていたそうです。OKって書いてあったから、無線機で使えるのかも。2万円 窓。んー。このへんになると使い道がまったく思いつきません。程度によって200円や2000円、9000円など価格はまちまち

ライト類の棚。非常灯に? アンチコリジョンライト(衝突防止灯)は7000円、ビーコンライトは9000円 これぞまさにジャンク品! 配管まとめて3000円

■空港設備

案内パネルや航空会社のパネル。数百円から数万円までいろいろです

滑走路にある指示パネル。2枚で2万円。1枚で1万2000円というのもありました 出発時刻表示器の『時』の部分だけ。動作品で2000円

■普通に使える物やエアライングッズ

コックピットクルーが使うトランク。ステッカーが渋い。1万円

機内サービス用のウォーターピッチャー5000円と6000円、コーヒーサーバー3000円と5000円、ワインクーラー5000円。ちょっと欲しかった 今は亡きATA航空とTWA航空のカトラリーセット。フォーク、ナイフ、スプーンがセットで600円

ボーイングのロゴ入りセーフティージャケット。ふだんは売店1万6800円で売っているそうなのですが、特別価格で1万2000円。人気でした

ボーイングのロゴ入りステーショナリーいろいろ デルタ航空とユナイテッド航空、シンガポール航空、ハワイアン航空のグッズ

AIR DOのキャラクターグッズ 昨年11月に運行停止したトランスアジア航空のグッズいろいろ。チケットタグや立て看板まで売られているのが物悲しい……

買った物は2つ

 どちらかというと使えない物に惹かれがちなワタシ。計器類や滑走路の指示パネルが気になったりしましたが、沖縄でお財布の紐を緩めて来たばかりで財政難なこともあり、今回は安い物だけ買って帰りました。

 ひとつはガラスの小鉢。底にANAのロゴがついているもので、ちょっとした前菜を入れるのにいいかなと思って4つ購入です。ナッツを入れたりするヤツかな?

直径10センチほどのガラスの小鉢。ひとつ400円。新品でした

 もうひとつはトランスアジア航空のところにあった、手荷物シールのロール。荷物を預けると出発空港の略称や名前、日付、便名、通し番号などがプリントされたシールが貼られますが、印刷する前のシールがロールのまま売られていたのです。当然表は真っ白ですが、台紙の裏にはいくつかのチェック欄があり、預かった荷物の外観に破損があったり、特別な注意や別便で送る必要があるなどの確認ができるようになっていて、面白いなぁと。あんまり見かけないし1個300円だし、普通にシールとして使えるかなと思って3つ買いました。

ロールで売られていた手荷物シール。300円。用紙チェックが緩いプリンターなら、手差しでそれっぽい印字ができるかも

 さて帰ろうと屋外に出たら、旅客機を引っ張る牽引車が展示されているのを見つけました。これが一番欲しかったかも(笑)

平べったくてかっこいいよねぇ。映画『エイリアン2』のAPC(装甲兵員輸送車)は、牽引車を改造して作られたらしいです

 そういったわけで今回はちょっとした買い物しかできませんでしたが、相場がだいたいわかったのはよかったです。また行く機会があったら、今度はお金を貯めてから行こうっと。



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