新iPhoneが出た今、格安SIMへの移行はお得なのか? – ASCII.jp



格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!
第87回

2017年10月12日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 格安SIMを活用すれば、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアでは月間6000円以上のスマートフォンの維持コストがほぼ同条件で月間2600円前後に下げられるが、端末購入代金まで含めると事情が変わってくる。

 今は「iPhone 8/8 Plus」の発売直後でまもなく「iPhone X」も発売される。端末購入まで含めると格安SIMは本当に得なのか、iPhone買い替えを想定した格安SIM乗り換えは本当に得か、考えてみた。

3大キャリアのiPhoneはかなりお得

 iPhoneの価格は最も安いiPhone 8 64GBモデルで8万5104円(SIMフリー版)。ハイエンドスマートフォンと思えば妥当な金額ではあるが、8万円台といえばノートPCもそこそこのモノが購入できる金額となる。

 しかし、3大キャリアで購入し回線利用をしていくとなると事情は異なってくる。端末購入で月額料金を値引く「月々サポート」「毎月割」「月月割」のおかげで、月額利用料が減額される仕組みがあるからだ。

 かつては値引きと端末代金支払がピッタリ相殺される「実質0円」というほど割り引かれていたが、今はもう少し割引額が低い。

 割引額が少なくなったとはいえ、iPhoneには端末代金の割引制度も豊富だ。既存利用者には買い替えの割引クーポンや乗換クーポンがたくさん配られている。そのほかにも特典を満載して、実際の価格がよくわからないほど条件が良くなっている。

 駄目押しとしては、ドコモショップなどキャリア専売店ではキャリアの示した価格やクーポン、公式なキャンペーンなどの特典にとどまることが多いが、発売後ある程度時間がたったころの携帯電話併売店では、独自の価格や特典付きで販売されることもあり、数万円という大きな単位でお得になることもある。

 「実質0円」はなくなったと言うが、さまざまな特典を合わせるとiPhoneの本体代金分がまるまる浮いてしまうようなものも存在する。

 そのため、通信・通話に関する料金で圧倒的な差が付いている3大キャリアと格安SIMだが、その差をiPhoneの割引で吸収してしまうことさえある。

 たとえば、3大キャリアの利用料が月間5942円(データ2GB、5分間までの通話定額付き)が24ヵ月で14万2608円。格安SIMは約2600円(音声付き契約、データ3GB、5~10分までの定額通話オプション込み)で24ヵ月では6万2400円。

 iPhone 8 64GBが8万5104円なのでiPhone本体の価格がゼロになるほど特典があれば、24ヵ月使うとすれば格安SIMのメリットがほとんどなくなる。

 現時点で「月々サポート」「毎月割」「月月割」の総額が5万円以上付くようになっているので、残り約3万円分の特典があれば格安SIMよりも3大キャリアのほうが安いということになる。


ドコモの24ヵ月料金:5942×24=14万2608円
一般的な格安SIMの24ヵ月料金:2600×24=6万2400円
差額:約8万円

 このような計算は過去にこの連載でも何度か比較しているが、格安SIMにSIMフリーiPhoneを購入するのと3大キャリアで普通に購入するのとでは、使用条件によっては、逆転することもある。

 3大キャリアしかないサービス、たとえば通信品質、キャリアメールの提供、年齢認証、国際ローミングの割安なサービスに対して、大きな価値を見出すとするならば逆転していると言ってもいいくらいだ。

 なお、今回のiPhoneの発売に合わせ、iPhoneを分割払いで購入したあと、次のiPhoneに乗り換える際に分割払いの残金を免除する制度がauとソフトバンクから登場している。

 一見、残金免除はお得なような気もするが、「購入」という形で自分のものになっていたはずのiPhoneは回収となる。

 免除となる残金が売却して得られる金額よりも多ければ得だが、そうでなければ次のiPhoneも同じキャリアで継続しなければならないという未来の縛りまで付いてくる。







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