スタートアップ発の新生スマホに飛びつく前に知っておきたいこと – ライフハッカー[日本版]



2017年は、複数の新生スマートフォンが産声を上げた記念すべき年になりそうです。

AndroidクリエイターのAndy Rubin氏が立ち上げたThe Essential Companyは、内蔵マグネットで360度カメラなどのガジェット類や充電ドックなどをかんたんに接続できるスマートフォン「Essential Phone」を発表しました。ゲームアクセサリー会社のRazerは、エンターテインメント重視の「Razer Phone」を発表しました。Razor Phoneは、やはり新生スマートフォンとして発売されたNextbit「Robin」のスピリットを引き継ぐ後継機です。

新しいもの好きな人は、これらの新生スマートフォンを試してみたいと思うでしょう。でもその前に、そもそもインディー(独立系)スマートフォンとは何かを理解しておいてください。アクセサリー豊富なスマホや高精度ディスプレイ付きのスマホは確かに一見の価値がありますが、想定されるデメリットに対する心の準備が必要です。

そもそも新生スマートフォンとは

新興企業の新生スマートフォンを買う場合、必ず知っておいてほしいことがあります。それは、それなりには使えるけれど、長続きは期待できないということ。

The Essential CompanyやNextbitのようなスタートアップ製のスマートフォンは、メインストリームの商品とは異なり、イノベーティブなアイデアや目新しいインタラクションがふんだんに盛り込まれています。たとえば、ゲームフレンドリーなRazer Phoneは、ディスプレーの駆動速度であるリフレッシュレートが、一般的なモニターが60Hz前後のところ120Hzと前代未聞の高水準であり、ペースの速いゲームに最適です。

でも、残念なことに、有名メーカーのスマホに比べると、さまざまな理由でサポートを失いやすい傾向にあります。たとえば、売り上げ不振に陥った「Amazon Fire Phone」、経営ミスの渦中にある「HP Pre 3」、他社に吸収された「Nextbit Robin」などです。

新生スマートフォンは、その会社にとって最初で最後のスマートフォンになるリスクも負っています。たとえば、KickstarterのプロジェクトとしてスタートしたNextbitは、Robin1機種を作っただけでRazerに吸収されました。

Canonicalの「Ubuntu Edge」は、3200万ドルのクラウドファンディング目標を40%まで到達したものの、日の目を見ることはありませんでした。HP(ヒューレット・パッカード)はPalmの吸収を経て、同社初の自社OSであるWebOSスマートフォン「HP Pre 3」をローンチしましたが、翌日にはWebOSデバイスの販売中止を決定しました。これらの事実を考慮すると、ギャンブル好きな人以外は、有名メーカーのスマホにしておいたほうが無難なようです。

保証内容をよく読む

新生スマートフォンを買うなら、予期せぬ不具合に必ず遭遇するつもりでいましょう。問題発生時には、保証が大事です。Appleのような会社なら、AppleCare+などの信頼できる保証を提供しています。ところが新しい会社の場合、そのようなインフラがないため、お店に持って行ってその場で修理してもらえるなんてことはなく、スマホを送って何日か待たなければなりません

人気スマートフォンに比べると、自力での修理も困難です。人気デバイスなら「iFixit」などのサイトから補修部品を調達できますが、新しいスマホの場合、ほぼ入手不可能です。ですから、メーカーやキャリアが提供する延長保証には、可能な限り加入してください。その投資が、画面が割れたらどうしようという不安をぬぐってくれます。

お試しで使ってみるのもあり

新生スマートフォンを買うのはギャンブルですが、自分に向いていないと思ったら使い続ける必要はありません。販売店またはキャリアの返品ポリシーを利用しましょう。メーカーから直接購入した場合も同様に、返品ポリシーを熟読してください。たいてい14日間の返品期間が設定されていますが、返品手数料がかかる場合もあります。ある程度お金がかかっても、自分にとって魅力のないスマホを使い続けるよりはマシでしょう。

サードパーティによるサポートは期待できない

新しいスマホは、メーカー以外の儲けにはなりません。つまり、アクセサリーメーカーによるアクセサリーは期待できません。ディスカウントストアに行っても、サードパーティ製のケースやスクリーンプロテクターを買うことはできないのです。売れるかどうかわからないアクセサリーを作っているのは、そのスマホのメーカーぐらい。直接、純正品を買うのがいいでしょう。

あなたがイノベーションを支えている

ここまで読んで、何だか損をした気分になるかもしれません。でも、あなたがイノベーションを支えているという事実を忘れないで。競争に投資しているのだと思えば、自分自身に対しても、なぜiPhoneを買わないのと聞いてくる友人に対しても言い訳になるでしょう。誰一人としてNextbit Robinを買わなかったら、Razerのゲーム重視型スマートフォンは、いまだ開発者たちの頭の中のアイデアでしかなかったかもしれないのです。

市場競争を促すには、誰かが新生スマートフォンを買わなければなりません。競争が激しいほど、発売される商品の質は高まります。もしあなたが独占企業のトップだったら、誰かに追い上げられない限り、限界に挑戦しようとは思わないでしょう。

Image: Razer

Source: Essential Phone, Razer Phone, Nextbit

Patrick Lucas Austin – Lifehacker US [原文




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