スマホが受験の相棒 単語の確認・解説動画 – 毎日新聞



スマホを使いこなす受験生。「過去問の解説を見てわからない時、スマホで調べることもある」=東京都新宿区で2018年1月、水戸健一撮影



 スマートフォンを勉強の「相棒」にする受験生が増えている。13、14日に実施された大学入試センター試験の会場に向かう電車やバスの中でも、分厚い参考書の代わりに、スマホで最後の確認をする姿が見られた。解説動画も閲覧できるのが便利との声がある一方で「遊びの誘惑に負けてしまう」と封印する受験生もいる。

 「ここ1年くらい、通学の電車の中でスマホアプリを使って英語や古文の単語を覚えた。移動時間を有効活用できた」。九州大でセンター試験を受けた九産大九産高3年の富高冬麻さん(18)=福岡県春日市=は振り返る。

 内閣府によると、高校生のスマホ利用率は昨年度の調査で94・8%。多くの高校生にとって手放せない存在になっており、参考書の出版社がスマホで読めるデジタル版も出している。重要部分にペンやスタンプで書き込める機能もあり、有料で解説動画も提供する。

 文具も進化した。ぺんてるはスマホ対応の暗記用マーカーを販売。教科書などの暗記したい部分をマーカーでなぞって専用アプリで読み込むと、画面上で塗りつぶされ、画面をタップすると文字が再表示される仕組みだ。

 昨春、東京都立高から慶応大法学部に合格した昼田里紗さん(19)は、毎年20万人の高校3年生が利用登録するというスマホアプリ「スタディプラス」を活用した。毎日の学習内容を記録できるほか、志望校が同じ受験生と励まし合ったり、参考書情報などを共有したりできる。昼田さんは「取り組む時間が足りない教科が分かり、勉強の仕方を見直すことができた」と言う。このほか、インターネットで公開された無料の解説動画や英語のニュース番組を見るのにスマホを使った。「動画を一時停止や巻き戻ししながら自分のペースで勉強できて便利だった」と語る。

 東京大でセンター試験を受けた高校3年の男子生徒(17)は英単語の暗記にスマホアプリを使っていたが、ゲームの誘惑と戦う日々でもあったという。「勉強の効果も上がったけれど遊んでしまうこともあった。だから、スマホを離れた場所に置くような対策を立てた」と明かす。

 勉強中、スマホを使えなくするアプリもある。タイマーをセットしてロックを掛けると通話しかできなくなる。途中で解除する場合は課金される仕組みになっている。【水戸健一、金秀蓮、中村敦茂】





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