シャープ、スマホブランド統一で巻き返し 目標達成は未知数 – 日本経済新聞



 シャープは18日、スマートフォン(スマホ)の2017年の旗艦モデルを発表した。これまで通信会社ごとに少しずつ変えていたハードや機能を共通化し、ブランドも「アクオスR」に統一する。自社で新しく開発した液晶パネルやカメラを搭載し、映像表示や撮影機能の基本性能を高めた。昨年の旗艦モデルに比べて4割多い年100万台超の販売を目指す。シャープの国内スマホ市場における直近のシェアは13%程度で最盛期に比べ落ち込んでおり、新モデルで巻き返したい考え。ただ、一般消費者にもわかりやすい目新しい機能は少なく、目標達成は未知数だ。

 シャープが発表した「アクオスR」の特徴の1つがきれいな映像だ。新開発の自社製液晶パネルを採用して、従来機種に比べ画像の精細度を1.8倍にしたほか、液晶テレビの技術を転用して色鮮やかに表現できるようにした。また超広角レンズを搭載し、風景を広く撮影できるようにした。

 これまで同社は通信会社ごとに少しずつ商品の機能やハードを変えており、ブランド名も異なっていた。16年でいえば、大手通信会社3社に供給しており、3種類あった。ただ「ブランドでスマホを選ぶ顧客が増えており、今回統一に踏み切った」(IoT通信事業本部パーソナル通信事業部の小林繁商品企画部長)。ブランドを統一することで顧客に対して訴求しやすくなるという。

 基本性能を高め、ブランドも統一して盛り返したい考えだが、現時点では価格や対応する通信会社などは明らかにしておらず、販売戦略はまだ分からず、目標が達成できるかは見通しにくい。液晶パネルやカメラモジュールといった同社の技術を活用しており、性能は確かに上がっていると実感できるものの、目新しい機能などは少なく、新規ユーザーをどの程度取り込めるかには不透明感が残る。

(大阪経済部 香月夏子)




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