「iPhone X」カメラ 高画質になった望遠撮影が好印象(日経トレンディネット)



 待ちに待った「iPhone X」が登場した。iPhone 8シリーズを見送ってこれを狙っていた人がかなり多かったようで、いまだ入手するまでに2~3週前後の時間が必要な状況となっている。大きく美しいOLED(有機EL)ディスプレーと新しくなったカメラは予想以上の仕上がりで、特にデュアルカメラならではの望遠カメラの画質が向上した点は評価したい。ホールドしやすいスリムボディーと相まって、新しいモバイルフォトグラフィーの世界をけん引するマイルストーン的な製品だと感じた。

【関連画像】iPhone Xの暗所性能はなかなかである。ガード下の楽しそうなお店をスナップしたが、テーブルの上にあるビールの銘柄までしっかりと描写している。ガード下独特の雰囲気や色合いもうまく再現してくれた(ISO32、1/20秒、F1.8)

●大きく鮮やかな有機ELパネルは屋外での撮影でも不満なし

 滑らかなボディーを手にしてまず目を引くのが、美しく大きなディスプレーだ。OLEDを採用した5.8型のSuper Retina HDディスプレーは、黒が深く締まりながら発色が鮮やか。輝度も十分なので、視認性はとても高いと感じた。明るい日中でも隅々まで見やすいので、厳密なフレーミングを要求するシーンでも不満なく使えた。

 iPhone 8 Plusよりも幅を抑えてスマートになったボディーは持ちやすく、縦位置でも横位置でもしっかりと構図を決めてホールドできた。ただ、ボディーの表面仕上げがとても滑らかなので、乾燥しているこの時期はうっかり手を滑らせないように注意したい。背面もガラス製となり、パネルを割ってしまう危険性が増したからだ。

望遠側のレンズに手ぶれ補正が加わったうえ、少し明るくなった

 背面カメラは、2組のレンズを搭載したデュアルカメラという点こそiPhone 8 Plusと共通ながら、内容は若干変更されている。画素数は12メガピクセルで変わりないが、一番大きなトピックは望遠側カメラにも光学式手ぶれ補正機構が搭載されたことだ。暗所や望遠撮影時でも、よりシャープな仕上がりにできる。望遠側のレンズがiPhone 8 PlusのF2.8からF2.4へと少し明るくなったのもうれしい。これらの改良で、暗い場所でもより鮮明な写真を撮ることができるようになった。

 焦点距離は、広角カメラが35mm判換算で約28mm相当、望遠カメラが約52mm相当となっている。望遠カメラはiPhone 8 Plusの約57mm相当からいくぶんワイド化され、望遠というよりは標準レンズに近い焦点距離となった。基本的な絵作りはiPhone 8 Plusとほぼ変わらないので、「『iPhone 8 Plus』、カメラは暗所性能などが着実に進化」の記事も参考にしていただきたい。

インカメラでもポートレートモードでの撮影が楽しめる

 iPhone Xは、インカメラ「TrueDepthカメラ」でもポートレートモード(被写界深度エフェクト)とポートレートライティングが可能になった。レンズは1つなのだが、顔認証機能「Face ID」で用いられる赤外線照射機能で深度情報が得られるようになったので、これを利用して被写体と背景を分離してボケを作っているようだ。セルフィーを楽しむ層にもiPhone Xは見逃せない機種となっている。

 大きく美しいディスプレーや明るくなった望遠カメラで、ハイクオリティーのモバイルフォトグラフィーをサクサクと楽しめる新世代のスマートフォンに仕上がったと感じた。

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