【実売速報】有機ELテレビ 2018/01/18 – BCN RETAIL

 家電量販店やネットショップ、PCショップなどの実売データを集計した「BCNランキング」によると、2018年1月16日に販売された、有機ELテレビの販売台数シェア1位はソニーで41.8%、2位はパナソニックで30.9%、3位はLGエレクトロニクスで25.5%だった。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

やっぱり見た目も大事だよね!? ソニーの有機ELテレビから新モデル登場 – ギズモード・ジャパン

デザインだって、やっぱりスマートなのがいい!

ソニーが有機ELテレビ「A1シリーズ」を発表したのは、ちょうど1年前のことです。画面自体から音が出るという最先端テレビとして、なんともかっこいい印象を残していました。今年はその後継機である「A8Fシリーズ」がお披露目です。さて、いったい何が変わったのでしょうか。

180115SONYtvs3
これは去年発表された「A1」
Image: Alex Cranz/Gizmodo

大きく改善されたのは、その見た目。といっても厳密には、後ろ姿なのですが…

去年発表されたモデルには、上の画像のように「スクリーンの後ろになにかついてる」なーんて存在感たっぷりのスタンドが画面の背部にありました。これが見た目だけの話であればまぁ見逃せるのですが、それまでテレビを置いていた場所に設置しようとして、いざ壁に寄せてみようとすると、この「なにかついてる」感がちょっとお邪魔になることも無きにしも非ず…

それがCES 2018で展示されていたA8Fでは、下の画像のようにすっきりしたデザインになりましたよ。

180115SONYtvs2
Image: Alex Cranz/Gizmodo

他にも、ソニーは今年から新たにGoogleアシスタントのクライアントをAndroid TV搭載のテレビに導入することを発表しました。つまり、テレビに向かって今日の天気を聞いたり、あるいは外出の10分前に「テレビを消しましょ」、というリマインドをテレビ自身にしてもらえるように… なんてライフスタイルも可能になってくるようです。

でも全部が変わってしまったわけではなく、A1シリーズのいいところはそのまま。画面がスピーカーの一部になるソニーのアコースティック・サーフェス技術搭載で、4K Dolby VisionやHDR 10も引き続き対応します。また、ソニーのX1 Extremeプロセッサによって、4K HDRでないコンテンツも高画質で実現してくれる高スペックさも健在です。

Image: Sony UK, Gizmodo US

Alex Cranz – Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)

【麻倉怜士のCES2018レポート08】パナソニックの有機ELテレビの画質がさらに向上! テレビ事業部・筒井事業部長を直撃した!! – Stereo Sound ONLINE

 パナソニックは今回のCES2018で、ヨーロッパ向けの有機ELテレビの新製品「FZ950」シリーズ、「FZ800」シリーズの合計4モデルを発表した。主な特徴を挙げれば、パナソニックが推進しているHDRの新規格「HDR10+」に対応していること、新開発の三次元ルックアップテーブルを採用していることなどが即座に浮かぶが、特筆すべきはその画質が大幅に向上していることだろう。現地に飛んだ麻倉怜士さんが、同社テレビ事業部長の筒井俊治さんを直撃。その秘密に迫った!(Stereo Sound ONLINE編集部)

麻倉怜士(以下、麻倉) まずは、パナソニックの有機ELテレビ「TH-77EZ1000」がHiViグランプリ2017のGold Awardを獲得しました。おめでとうございます(編注:2018年1月17日発売のHiVi2月号に掲載)。

筒井俊治テレビ事業部長(以下、筒井) ありがとうございます。今回は、金賞(Gold Award)だけでなく、部門賞(直視型ディスプレイ部門)もいただくことができて、とても励みになっています。

麻倉 昨年、日本、および欧州で有機ELテレビを発売されました。ユーザーの反応はいかがでしたか?

筒井 おかげさまでたいへん好評です。販売店からの評判もよく、うれしい思いです。評判というのは主に画質面ですけど、音質についてもほめていただきましたので、画と音両面で評価されたのはひじょうにうれしいです。販売面でも伸びています。やはり、価格がリーズナブルになったのが、追い風になりました。日本でも欧州でも40万円(3000ユーロ)を切ったあたりから、グーッと販売が伸びてきたんです。他社と比べて少し遅れて導入したため、昨年の上半期はやや厳しいものがありましたけど、下半期に入ってからは好調で、市場シェアもじわじわと上がって、一時期国内では40%を記録しました。

麻倉 そうした流れを受けて、CES2018で新製品を発表されました。いよいよ本格的に大攻勢をかけるぞという意気込みを感じましたし、なによりも画質が大幅に向上しているのが実感できました。これまでは、ソニーのはっきりくっきりに対して、バランスはいいんだけど少し優しい感じだよね……という印象でしたが、微小信号部分、つまりディテイルがはっきりと視認できるようになったのには驚きました。搭載しているパネルそのものは同じなのに、こんなに変わるのか! って。

筒井 僕も驚きましたよ(笑)。

麻倉 普通なら解像感やディテイルを出そうとすると、一緒にノイズも拡大されてしまうんですけど、パナソニックの新製品にはそれが、ない。現在有機ELテレビをラインナップしているメーカーはみな同じパネルを使っているはずなのに、それぞれに個性が出ていて、面白いところです。

筒井 新製品では、映像回路(プロセッサー)も変えましたし、カラーテーブル(ルックアップテーブル)も入念に作りましたので。これまでも頑張ってきているんですけど、やはり積み重ねが大きかったと思います。有機ELテレビも取扱いを始めて3年になります。その間にノウハウがたまって、使い方が分かってきたということです。

麻倉 確かに! プラズマも当初はノイズが多かったけど(笑)、モデル末期にはかなりよくなっていましたからね。

筒井 やはり技術というのは、デバイスの使いこなしが重要で、有機ELで言えば、パネルと信号回路系のすり合せをいかにうまくやっていくかにかかっているんです。加えて我々は、デラックスやテクニカラー(ともに、ハリウッドのポスプロ)との協業もあって、彼らからの映像に対する要求も高かった。その基準をクリアするような絵づくりをしてきた結果が、着実に今回の成果に結びついているのだと思います。

麻倉 最近は、ハリウッドとの協業を声高にはアピールしていないように見受けられますが。

筒井 表面上はそう見えたかもしれませんが、欧州ではずっと訴求し続けていました。

麻倉 ハリウッドのとあるポスプロに行った際に、パナソニックの家庭用の有機ELテレビを使っているのを見てびっくりしました。聞いてみるとプラズマ時代からパナソニック製を使っていたそうで、つまり、パナソニックのディスプレイはプロが現場で使える製品、言い換えればプロが指標にする絵づくりができている、ということが分かったからです。もっと言えば、そのパッケージの再生に同じディスプレイを使えば、制作環境時と同じ画質が楽しめるわけです。これはすごいことですね。

筒井 これまで映画会社やポスプロは、劇場のためにコンテンツを作っているという印象がありましたけど、ディスプレイ(テレビ)の画質が上がったことや、映像配信(OTT)が拡充してきたことで、テレビが劇場と肩を並べる時代に入ったんだなという感じがします。

麻倉 ある意味、テレビファーストの時代がやって来た、と。いままでは劇場ファーストで、テレビはそれよりも数段下に見られていましたけど、いまや劇場も、パッケージも、テレビも同列で、みんなが一番になった。ところで、今回CESで発表した第2世代の有機ELテレビは、量(販売数)的にも攻勢をかけていく?

筒井 はい、現在、金額構成比は10%ぐらいですが、これを3倍に高めたいです。昨年は下期に大きな盛り上がりを見せましたし、今年は2月に冬季オリンピックが控えていますから、充分実現できるんじゃないかと思っています。僕は自宅に設置しているんですけど、知り合いが遊びに来ると、有機ELテレビの画質を見て驚くんです。そういう感動の輪が広がる年にしたいですね。

麻倉 今回の有機ELテレビは、AVに疎い人が見てもその画質には驚く、そのぐらいのインパクトは充分にあると思います。

筒井 いまは映像配信(OTT)の品質も上がってきていますので、ディスプレイの能力とコンテンツのクォリティが、高いところでバランスが取れてきたなと感じています。

麻倉 液晶に比べて黒の再現能力が大幅に上がって、つまり黒が締まってコントラストが高まると、それが解像感にも効いてくるんです。そういう意味では、映像配信(OTT)の普及拡大時期と、大型サイズの有機ELテレビの登場は、いいタイミングで起こったとも言えますね。

筒井 今回のモデルでは、HDR10+にも対応していますが、それもタイミングが良かったと思っています。配給や製作会社の目指すところ(画質)と、我々テレビ(セット)メーカーの目指すところが一緒だったので、両社の相乗効果でコンテンツのパフォーマンスもグッと上がりました。

麻倉 やはり有機ELテレビが本格的に登場してきたことで、HDRの効果をより体験できるようになりました。今回第2世代のモデルを投入したことで、テレビ事業はより強化されていくのでしょうか?

筒井 やっていきたいと思っています。同時に、HDR10+へのワーナーさんも賛同してくださるなど、コンテンツホルダーを巻き込んで(より高画質への)広がりができているなと感じています。有機ELテレビとHDRがお互いにいい効果を与え合っていると思います。もっともっとテレビのパフォーマンスを上げていきます!

麻倉 話は変わりますが、今年の12月からいよいよ4K・8K放送が実用化されます。パネル側はLGディスプレイが今回のCESで88型の有機ELテレビを発表したばかりですが、パナソニックさんの8Kへの取り組みは?

筒井 もちろん、8Kの準備は進めていますし、同じやるのなら有機ELテレビでやりたいと考えています。パネルメーカーの開発加速が8K促進のひとつのきっかけになりますね。

麻倉 SDがHD(2K)になって、HDが4Kになってという進化とはまた別の次元が、8Kでは起きるはずです。解像度の向上ばかりではなく、HDRや広色域を含めたトータルな映像の進化が8Kで味わえるようになるはずです。

筒井 有機ELテレビの黒再現と大画面が組み合わされば、とてもいいものができると思います。解像度だけではない感動の世界を提供したいです。

麻倉 液晶(LCD)では描くのが難しい世界を期待しています。90インチクラスの画面で、有機ELテレビの黒再現、そしてHDRが合わさった世界を早く体験してみたいものです。

筒井 その方向(8K+有機ELテレビ)で事業を進めていきたいと考えています。8Kこそ有機ELテレビではないかと。

麻倉 8Kの世界は一般ユーザー向けというよりは、その価値を認める生粋のAVファンが望むのだろうから、いたずらに価格競争に走るのではなく、きちんとしたものを適正な価格で出してほしいですね。

筒井 有機ELテレビの普及と4K・8K放送の開始というのは、配給・製作会社、テレビメーカーいずれにとってもいいタイミングになったなと思います。今回第2世代の製品ではノウハウが大分蓄積できましたので、今後もパネル(デバイス)メーカーとの協業をより強化して、我々が持っているノウハウを活かしていきたいです。映像(信号)処理系とパネル(デバイス)系は一体にならないと、進化は望めない、とプラズマをやっていた時に痛感しましたから、やはり将来的には有機ELテレビでも同じ手法を取り入れていきたいです。

麻倉 具体的には?

筒井 パネルと一口にいっても、発光する部分だけでなく、その動きを制御するコントール部分、電源部分などさまざまな構成要素があります。それには、そうした機構を収納するための背面のデザインも含まれます。

麻倉 いわゆるオープンセル的な展開(開発)をする、と。

筒井 そうですね。液晶で言えば、バックライトや駆動・制御機構を省いた液晶パネル部分のみを入手(これがオープンセル)して、自社でパネルに最適化した部品を組み合わせるという手法ですが、パネルメーカーさんと、そうした構成部品の開発・製造の協業を進めていけば、もっといい絵が作れるんじゃないか、と。

麻倉 それは……。

筒井 もう始めています。パネルメーカーには僕らが目指しているもの(画質)を理解してもらっているので、協業を進めることで、有機ELテレビのブランドのパワーをもっと高められるはずです。

麻倉 それがパネルメーカーの基礎体力(技術力)のアップにも貢献している。

筒井 はい。そこまでしないと、というより、そこまで入り込まないといいモノってできないと思うんです。僕らの技術と彼らの技術をすり合わせていって、さらにコンテンツメーカーともすり合わせをして、そうしたことが結果として、いい商品のためには必要だと思いますね。

麻倉 昨年、パネルメーカーさんにも取材しましたが、まだまだ改良の余地はある、と話してくれました。お互いに切磋琢磨して、技術を進め、よりよい商品の登場に期待しています。

筒井 パネルの特性を理解し尽くしていくことが、他のテレビメーカー/製品に対するアドバンテージになるはずです。今回は、カラーテーブルを新しくしましたが、結果フォーカス感やノイズ感にも大きな効果を生むことに成功しました。これは液晶にも応用できますので、有機ELテレビだけでなく、液晶テレビの底上げにも適応していきたいです。

麻倉 すり合せを2社間だけでなく、多重に行なうことで、より以上のクォリティのアップにつなげられるわけですね。パナソニックの有機EL8Kテレビ、心待ちにしています。今日はありがとうございました。

筒井 ありがとうございました。

スピーカーの次は大画面テレビもAI搭載の時代へ – @DIME

■連載/折原一也のAudio&Visual最前線

 米国・ラスベガスで開催されているIT業界・家電の年初のイベント「CES 2018」で浮上した大画面テレビのトレンドが「AI」と「高画質回路」のインテリジェンスだ。その背景を解説する。

■大画面テレビも「AI」搭載の時代へ

 年初のテクノロジーイベントの「CES 2018」は、その年の技術トレンドが集結するショーケースだ。日韓メーカーが製品を発売する大画面テレビのトレンドとして急浮上したのが「AI」だ。


まさに「AI」が会場を覆い尽くしていたCES2018

 韓国LG電子は、2018年の有機ELテレビに全面的にAI機能を導入し、「LG AI OLED TV ThinQ」としてブランドネームを刷新。韓国LG独自の「LG ThinQ」と「Google Assistant」に両対応する。また、ソニーも2018年の有機ELテレビ「A8シリーズ」では、「Google Assistant」に対応している。


LGは有機ELテレビのブランドネームを「LG AI OLED TV ThinQ」に刷新しAI対応


ソニーも2018年モデルの「A8シリーズ」で対応

ソニーさん、本質まで「ラストワンインチ」だワン! – 日経テクノロジーオンライン

ソニーが12年振りに「aibo」を出し、ロボット事業に再参入した。aiboは、同社が「本質」へ回帰したことを意味するのか。元ソニーの「出る杭」社員にして、著書「ソニーをダメにした『普通』という病」で同社へ痛烈なダメ出しをした筆者が考察する。

 前回は、ソニーが消費者重視に帰ってきたことから、再び本質に迫れてきたと書いた。今回は、その消費者重視がどこまで本物なのかを見てみよう。

「KANDO@ラストワンインチ」

[画像のクリックで拡大表示]

経営方針を説明する平井一夫氏

 2017年度の経営方針説明会(2017年5月開催)で、ソニー社長の平井一夫氏は、2018年度以降に向けて「KANDO@ラストワンインチ」を訴えた。

 いわく、「ソニーがお客様に感動をもたらす場所は、お客様に最も近いところ、つまり『ラストワンインチ』です。(中略)。ソニーはお客様の体験のインターフェースとなる商品をつくり続けます」

 なにしろ、「ラストワンマイル」ではなく「ラストワンインチ」である。これは、消費者の至近に商品価値があることを強調した考え方に他ならない。

 そして、平井氏は、「KANDO@ラストワンインチ」を体現した商品として、有機ELテレビを筆頭に、スマホやカメラ、業務用超大型ディスプレイなどを挙げた。

 実は、拙著「ソニダメ」では、ロボットだけでなく、有機ELテレビにも触れている。2007年にソニーが有機ELテレビを世界初で発売したことを、私は高く評価していたのである(2010年に撤退したが)。

 「ラストワンインチ」にこだわれば、テレビにこだわらざるを得ない。テレビは、今でも多くの消費者にとって主要な映像体験のインターフェースであるからだ。

商品価値は、消費者の頭の中にある

 ここで、あらためて「商品価値」というものを本質的に捉え直してみよう。商品価値は、本当はどこにあるのだろうか?

 我々は、知らないもの、すなわち認識していない商品に商品価値を感じることはない。他方、まだ世の中に存在していない新商品にも、それが発売されると認識すれば商品価値を感じる。ならば、商品価値は、消費者の頭の中の認識が生むものということになる。

 商品は、消費者の頭の中に商品価値を生む認識をもたらすもの、要は、消費者の頭の中に商品価値を生むものなのだ。つまり、商品価値は、商品にはない。消費者の頭の中にある。だからこそ、世の中はそうと気づいていないけれど、商品は何も変わらないのに不祥事などでブランドイメージが落ちると商品価値は落ちる。

 それでも商品価値が商品にないことがピンと来ないようであれば、「商品価値」を「経済的価値」と置き換えるといいかもしれない。商品は、消費者の頭の中に経済的価値を生むものであるということだ。

【麻倉怜士のCES2018レポート07】LGディスプレイが驚異の65型「巻き取り有機ELテレビ」をデモ。ホームシアターのスクリーンに取って代わる?! – Stereo Sound ONLINE

 有機ELの『曲がる』という特長を活かした「ROLLABLE」(巻き取り)テレビが、遂に65型まで大型化した。LGディスプレイはCES会場のセントラルホールのスイートで、関係者を対象に65型巻き取り4K有機ELディスプレイを披露。大画面テレビは、使っていない時は単に『黒くて目障りな板』でしかない。使わない時には巻取って、使う時にはスクリーンのように出てくる「巻き取りテレビ」がテレビの形のあり方の理想とされていたが、それが早くも試作機として登場するとは驚きだ。これまで18型の試作機が披露されていたが、今回は65型まで飛躍したのだ。

 開発担当の技術者は「18型から65型へのジャンプは、材料から製造に至るまでほんとうにたいへんでした」と筆者に語った。基板はプラスチックではなく、ガラスというにも驚きだ。でも画質は巻き取りになったと言って、有機ELとして直立固定型には劣るものではない。有機ELのハイコントラスト、色再現の良さ、解像感の高さはそのまま確保されている。

 面白いのは、単にリモコンでテレビを巻き上げたり、下げたりするだげなく、途中で止めることで、多彩なアスペクトを可能にしたことだ。まず少し巻き上げて固定すると、超横長のディスプレイとなり、天気予報、株価、売り上げ推移などの各種情報を表示する。もう少し上げると21:9のアスペクトのシネマスコープサイズのアスペクトになる。映画を映すと上下の黒帯がない、すっきりとしたフレームで鑑賞できる。そして最上まで上げると通常の16:9アスペクトになる。一台でフルフレームで、多様なアスペクトに変えられるなど、まったくテレビの常識外れだ。

 巻き取り型のテレビは、生活を根底から変えるだろう。今、家のリビングルームでは大きなテレビがコーナーに鎮座し、ソファや椅子はそれを見る方向にレイアウトされるのが普通だが、使わない時には仕舞えるとなると、置き場所もそれには限らなく、もっともっと自由になる。さらに大型化の可能性もある。現在の蒸着工程ではマザーガラスの一枚取りで98インチまで製造できる。その時にはホームシアターのスクリーンが有機ELに置き換えられるだろう。

↑まずただの箱。この中に有機ELテレビが巻き取られて収納されている

↑まずただの箱。この中に有機ELテレビが巻き取られて収納されている

↑スイッチを入れると、スリットからディスプレイがせり出してきた

↑スイッチを入れると、スリットからディスプレイがせり出してきた

↑少し巻き上げて固定すると、超横長のディスプレイ

↑少し巻き上げて固定すると、超横長のディスプレイ

↑もう少し上げると、21:9のアスペクトのシネマスコープサイズのアスペクトに

↑もう少し上げると、21:9のアスペクトのシネマスコープサイズのアスペクトに

↑最終的に16:9になった

↑最終的に16:9になった

↑巻き取り型でも有機ELのハイコントラスト、色再現の良さ、解像感の高さはそのまま確保されている

↑巻き取り型でも有機ELのハイコントラスト、色再現の良さ、解像感の高さはそのまま確保されている

↑巻き取り型有機ELが信じられないという方は、動画でご確認あれ

【CES2018速報まとめ20】どんどん進化するスマートテレビ。その使い勝手をLG有機ELテレビでチェック! – Stereo Sound ONLINE

 世界最大規模のコンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2018」が、1月9日~12日(現地時間)に米ラスベガスで催されました。

 Stereo Sound ONLINEでは、現地取材を行ないツイッターで速報をお届け。ハッシュタグは「#CES2018」。ぜひご覧ください!

>>HiVi編集部のツイッター
>>Stereo Sound ONLINEツイッター
※今年はHiViとStereo Sound ONLINE両方のアカウントでツイートしています。ぜひフォローください!

 本記事では、ツイートの内容をまとめて紹介します。

CES 2018では、Google Assistantなどの音声アシスタントに対応したスマートテレビが続々と登場していた。その使い勝手をLGの有機ELテレビを用いたデモで紹介していこう。まずリモコンに備わるボイスボタンを押してから、コマンドを音声で入力。このとき、「OK Google」の発声は不要で、いきなりコマンドを言えば良いので便利だ、というのが説明員の弁。なるほど。単に「Action movie」と言ってみると......

CES 2018では、Google Assistantなどの音声アシスタントに対応したスマートテレビが続々と登場していた。その使い勝手をLGの有機ELテレビを用いたデモで紹介していこう。まずリモコンに備わるボイスボタンを押してから、コマンドを音声で入力。このとき、「OK Google」の発声は不要で、いきなりコマンドを言えば良いので便利だ、というのが説明員の弁。なるほど。単に「Action movie」と言ってみると……


このテレビで再生可能なストリーミングサービス内の作品を串刺しして検索、『ダンケルク』『スパイダーマン・ホームカミング』などをすぐに表示する。各タイトルのサムネイル左上には「vudu」や「Netflix」のロゴが点いている。

このテレビで再生可能なストリーミングサービス内の作品を串刺しして検索、『ダンケルク』『スパイダーマン・ホームカミング』などをすぐに表示する。各タイトルのサムネイル左上には「vudu」や「Netflix」のロゴが点いている。


さらに「Show me my photos of the Grand Canyon」と話すと、該当の写真を探しにいく。画面下に認識されている言葉が表示されている。その結果、説明員のスマートフォン内に保存されているグランドキャニオン旅行中の写真が表示された。あっという間の出来事だ。

さらに「Show me my photos of the Grand Canyon」と話すと、該当の写真を探しにいく。画面下に認識されている言葉が表示されている。その結果、説明員のスマートフォン内に保存されているグランドキャニオン旅行中の写真が表示された。あっという間の出来事だ。


写真をちらりとみたあとで、予定を確認すると、Google Calendar内に保存されている予定がテレビ画面に写し出される。

写真をちらりとみたあとで、予定を確認すると、Google Calendar内に保存されている予定がテレビ画面に写し出される。


さらに「Weather?」と話すと天気が表示される。実にスムーズな画面の遷移だ。

さらに「Weather?」と話すと天気が表示される。実にスムーズな画面の遷移だ。

そのほか、Wi-Fi&スマートコントロール対応照明のオンオフ、照度/色切り替え等も音声コマンドでこなす。日本語でどこまで快適に操作できるかはわからないが、各社のデモを見る限り、ともて便利な機能に進化しているのは確かだった。

なお、LGではGoogle Assistantでデモしていたが、彼らの2018年モデルのテレビで採用される「ThinQ」(シンキュー)という機能は、オープンプラットフォームのプロトコルであり、アプリ次第でAmazon Alexa等も活用できるようになるそうだ。

TVもスマホも動画配信も きれいな画はHDRがカギ|MONO TRENDY … – 日本経済新聞

 映像のクオリティーが向上するさまざまな技術が、2017年からテレビのみならずスマートフォン(スマホ)や動画配信などでも採用され始めている。この動きは2018年にはさらに加速しそうだ。その中核を担う技術がHDR(ハイダイナミックレンジ)。映像の輝度をこれまでよりも細かく制御することで、色の表示が豊かになったり、立体感が増したりする。HDR対応の映像とそうでない映像を比較すると、その効果は一目瞭然だ。有機ELテレビなど、実際に対応製品が増えていることから、製品選択のポイントにもなる。きれいな映像を楽しむうえで欠かせないHDRを解説しよう。

■画質向上の中核を担う

 HDRはディスプレーが再現できる光の明暗の幅(ダイナミックレンジ)を広げることで、「暗い中のわずかな明るさ」「夕日の差すようなきらめき」といった表現を実現する。光のダイナミックレンジが広がると、それに付随して発色も豊かになるため、より人間が見た印象に近い表現が可能になる。

 画質向上に与える影響力は大きく、解像度を上げる4Kよりも多くの人に効果がわかりやすい。カメラで撮影した映像だけでなく、ゲームなどのCGとも非常に相性が良い。PlayStation 4やXbox Oneなどのゲーム機の出力でも対応している。現在の画質向上の中核を担う要素、といっても過言ではない。

SDRでの見え方。日影の暗い部分が黒つぶれしている(イメージ図提供:EIZO)

SDRでの見え方。日影の黒つぶれを防ぐと日なたが白飛びする(イメージ図提供:EIZO)


HDRでの見え方。日影も日なたもきれいに表現できる(イメージ図提供:EIZO)

 人間の眼はピーク輝度(もっとも明るい部分)で2万nits[注1]程度の光を認識できる。現在のHDR規格では最大1万nitsと定められている。従来の映像(HDRに対してSDR=スタンダードダイナミックレンジと呼ぶ)は100nitsまでしか規定されていなかったので、大幅に表現力が拡大する。ただし、現在最高品質のテレビであっても、実際に出せるピーク輝度は1000nits程度なので、1万nitsの情報が入ったHDRであっても「1万nitsで光る」わけではない。いままで「100段階でディスプレーに合わせて表現していた」ものが、「1万段階で表現してディスプレーに合わせる」ようになった分、より微細な表現力が増したと考えて欲しい。

[注1]輝度の単位。1平方メートルあたりの光度(カンデラ)

■スマホやパソコンにも拡散

 2017年後半からiPhoneやGalaxy、XperiaといったトップブランドのスマホがHDRに対応した。さらにWindows 10も、17年10月に公開された「Fall Creators Update」で正式に対応した。今後はミッドレンジ以上の製品では、HDRに対応することが当たり前となっていくだろう。ディスプレー技術の競争の激しい領域はスマホであり、ノートパソコンやタブレットに使われる10インチ台のディスプレー、デスクトップパソコン向けの20インチ台のディスプレーでも、性能向上は進んでいる。テレビよりもそちらがHDRの主戦場になる可能性もある。

Xperia XZ Premium(上)と、同じ4KディスプレーながらSDR対応のXperia Z5 Premium(下)の画像を比較。写真では表現しづらいが、コントラスト感や色合いに差が出る

Windows 10の最新の大型アップデートである「Fall Creators Update」からは、PCもHDRに対応。ビデオ再生設定項目に「HDR」関連の情報が追加されていることに注目

 HDRコンテンツも増加している。過去、HDTVなど新しいコンテンツの規格が生まれるときは、放送やディスクメディア規格が先行していた。それに対して、HDRコンテンツの普及をリードしているのは、ネットを使った映像配信である。NetflixとAmazonがオリジナルコンテンツ制作において4K+HDRを基準にした。ネット配信はスマホやタブレット、パソコンでの視聴も多い。スマホなどのHDR化と呼応して、利用が増えている。

■複数規格併存も消費者の混乱は少ない

 一方で、多少注意が必要な点もある。HDRを記録したり送受信したりするためには「HDR10」や「ドルビービジョン」、それから放送用の「ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG)」といった複数の規格がある。

 HDR10はもっとも標準的な規格であり、ほぼすべてのHDR対応機器がサポートしている。ドルビービジョンは、より幅の広い表現を可能とする技術である。ディスク規格であるUltraHD Blu-rayではHDR10が必須、ドルビービジョンがオプションの扱いである。配信の場合には、Netflixなどはドルビービジョン対応のコンテンツではHDR10も必ず同時に配信している。事実上HDR10がHDRの標準、ドルビービジョンが高画質のオプションといった形になっている。

 HDR10では作品全体で輝度のダイナミックレンジが規定されるのに対し、ドルビービジョンではシーンごとに変更できる。最高輝度4000nitsの作品だとしても、中には最高300nitsしかない、比較的暗いシーンもある。そこを一律に扱うのではなく、シーンごとに定義を変えてより最適な再現ができるのがドルビービジョンだ。ただ、ドルビービジョンの採用にはライセンス料の支払いも必要になるため、HDR10の上位規格として「HDR10+」が策定された。これはドルビービジョンと同様、HDR10と互換性を持ちつつ、対応機種ではシーン毎の最適化を行えるものだ。ライセンス料が不要であるものの、「ドルビービジョンのほうが表現力は高い」(テレビメーカー関係者)との声もある。

 一方、4Kや8Kの放送では従来の機器との互換性を持たせるために「HLG」が使われる。ただ、現在の機器ではまだサポートされていないし、テレビ以外の再生用機器ではほとんどサポートされる予定がない。

 Windows 10はHDR10のみをサポートしている。これはおそらく、大量のWindows搭載機すべてにドルビービジョンのライセンス費用を払うのが現実的ではない、という判断があってのものだろう。一方でアップルはHDR10とドルビービジョンの両方に対応している。対応機器はApple TV 4KとiPad Pro(第2世代)、そしてiPhone 8/8 Plus/Xだ。

 コンテンツ側を見ると、Netflixの主軸はドルビービジョン。アップルのiTunes Storeで配信される映像の場合はコンテンツ提供元によってどちらを使うかは異なり、「HDR」と「ドルビービジョン」の両方の表記がある。Ultra HD Blu-rayも同様だ。

ドルビービジョンで配信されている「ダンケルク」。4Kの隣にドルビービジョンのロゴがある

HDR10で配信されている「エイリアン:コヴェナント」

 18年はHDR10+対応機種も増えるとみられており、「HDR10はすべてが対応しているので、どれでもHDRは体験できる」「HDR10でもSDRとは大きな差がある」「付加価値モデルではHDR10+やドルビービジョンへの対応が行われる」という形に落ち着く。過去のフォーマット戦争のようにどちらかを選ばなければいけない、という状況にはならない。

■個人撮影コンテンツの扱いに不安も

 一方、対応が遅れているのが撮影側だ。「HDR」という名称で一番なじみがあるのはスマホなどのカメラに搭載されている「HDR撮影」の機能だが、これは、ここまで説明してきた「本物」のHDRとは異なる。撮影時に明るい部分が「白飛び」してしまうような場面で、露出の違う撮影画像を複数合成することで「より見た印象に近い画像を得る」方法のことである。光のダイナミックレンジが広がったわけではなく、狭いダイナミックレンジの中で見かけを近づけるもの、と思っていただければいい。カメラ性能の限界によるクオリティーの劣化をカバーする技術、と考えてもらえばいい。

 今後はハイエンド機器だけでなく、一般的なデジカメやスマホでも「本当のHDR撮影」が実現されていく可能性は高い。既にソニーのハイエンドビデオカメラ「FDR-AX700」などは本物のHDRに対応している。ただ、現状HDR撮影を行う機器はHLGへの対応が中心で、パソコン用のディスプレーやスマホなどでは、そのままだときれいに再生できない。撮影側がどの形式で保存し、さらにはそれをディスプレーでどう映すのか、という点には、注意が必要になるかもしれない。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。

薄型テレビのトレンドは「有機EL」「高画質回路」「AI」 – 日経トレンディネット

 米国・ラスベガスで2018年1月10日から開催していた「CES 2018」。家電ショーからスタートしたCESで毎年、注目されるのが薄型テレビだ。2018年のトレンドは何かというと「有機EL」「高画質回路」「AI」の3分野だった。

 1つ目の「有機EL」については、日本で製品を販売するブランドとしてソニー、パナソニック、LGが新製品を発表した。

ソニーは米国向けの有機ELテレビ「A8F」シリーズを発表

[画像のクリックで拡大表示]

2017年モデルからの変更はデザインのみ

[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは米国向けの有機ELテレビ「A8F」シリーズを5月から65/55型で発売。現行機種「A1」シリーズからの変更点はデザインで、直立タイプのスタンドを採用した。画面を振動させて音を出す「アコースティックサーフェス」は引き続きの搭載となる。

 パナソニックは欧州向けの4K有機ELテレビとして、「FZ950」シリーズと「FZ800」シリーズを欧州で発売。こちらは色再現性を向上させた。

 LGは「LG AI OLED TV ThinQ」の新ブランドで「W8」「G8」「E8」「C8」「B8」とデザイン別に5ラインを展開する。

パナソニックの有機ELテレビ「FZ950」シリーズ

[画像のクリックで拡大表示]

LGの有機ELは新たに「LG AI OLED TV ThinQ」にブランド名を変更

[画像のクリックで拡大表示]