Core i7-8700Kが安定動作の冷却! ケースにこだわり満載のゲーミングPC

水冷クーラーの高い実力に驚き

2017年11月02日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

「G-Master Hydro Z370」

 Core i7-8700Kは6コア12スレッドという強力なCPUではあるが、性能も高くなれば、消費電力や発熱も大きくなる。いくら水冷クーラーだとはいえ、6コアに強化されたCore i7をしっかりと安全な温度まで冷やせるのか気になるところだ。また、冷却性能を高めるにはケース内のエアフローも重要となってくる。

CPU-ZでCore i7-8700Kの詳細をみると、右下に「Cores 6 Threads 12」の文字が。Core i7-7700Kよりもコアが2つ増えているのがわかる

 今回は、水冷クーラーがどこまでCPUを冷やせるのか、BTOパソコンで気になるケース内の状況はどうなのかについて、サイコムのゲーミングパソコン「G-Master Hydro Z370」の真の姿をチェックしていこう。

最大でも72度までしか上がらない!
水冷クーラーの高い実力に驚き

 Core i7-8700Kは、マルチスレッド性能を調べられる「CINEBENCH R15」のスコアーで1426cb。Core i7-7700Kと比べると約1.46倍に性能がアップしているというのは前回触れたが、これだけの性能が上がっているだけに、CPUの温度がどこまで上昇しているのかが気になる。そこで、「HWiNFO」を使ってCPU温度の変化を記録し、グラフにしてみた。

開始直前から狩猟後20秒ほどを記録。70度前後までは一気に上がるがそこで安定しているのがわかる

 コア数が多いため、CINEBENCH R15の実行時間が短く、30秒ほどしか負荷がかけられなかったが、結果は最大でも72度。一般的にCPUが耐えられる最高温度は100度くらいで、常用するなら80度以下に抑えておくと安心なのだが、この目安を余裕でクリアしている。

 また負荷がなくなった直後には、負荷がかかる前と同じ40度前後にすぐに戻っているのもポイント。冷却性能が低いとこの戻りが遅くなり、連続した負荷で温度が上昇しやすくなるからだ。ラジエーターが120mmとコンパクトな簡易水冷だが、その実力はしっかりしているのがよくわかる。

 ここで気になるのが、長時間負荷をかけた場合にどうなるのかという点。そこで、「CPU-Z」のストレステスト機能を使い、通常の利用ではまずありえない高負荷を約15分ほどかけてみた。この15分後の温度を、HWiNFOで読み取った結果が次の通りだ。

「CPU Package」の値に注目。左から現在、最小、最大、平均の数値となっている。CINEBENCH R15と同じく72度が最大だ

 CPUにとってかなり厳しいテストとなるのだが、この場合でも最大温度は72度。15分とそれほど長くない負荷だが、これ以上温度が上がる気配はなく、安定しているのがわかるだろう。もちろん騒音は耳を近づけなければわからないほど小さいので、空冷のような轟音に悩まされる心配もない。

冷却性能と静音性を備えたケース「Define R5」を採用
丁寧な内部の組み立てで満足度も高い!

 BTOパソコンは、既存パーツを組み立てただけだと思われがちだが、実はメーカーによって多数の工夫が凝らされている。例えばG-Master Hydro Z370にはFractal Designの「Define R5」というケースが使われているが、天板にある金属フィルターはサイコムのオリジナル製品だ。これがなくても性能面ではなにも変わらないのだが、ないとメッシュが荒いためホコリがゴミが入りやすく、故障の原因ともなりかねない。また、内部が透けて見えなくなるため、より外見がスッキリとカッコよくなるというメリットもある。

マグネットで簡単に着脱できる天板フィルターが付属。網目が細かくなるため通気性は若干犠牲になるが、装着したままでも最大72度となっているので性能的には問題ない

 ちなみにDefine R5は静音性を重視しているケースで、例えばフロントカバーの内側には吸音材が貼られており、正面への騒音を可能な限りカットしてある。もちろんフロントの吸気には大型ファンを搭載し、冷たい外気を効率よく取り入れられるようになっているのはいうまでもない。


少し見づらいが、左手に見える黒い部分がフロントカバーの吸音材。重量感があり、振動も防いでくれる

 なお、吸音材はフロントカバーだけでなく、左右のサイドパネルにも貼られているので、ケース全体が静音仕様となっている。

 続いてケースの中を見てみよう。CPUだけでなくGPUも水冷化されているため、太いパイプが目立つが、ケーブル類は驚くほど少ない。裏面配線を多用し、ケース内がスッキリし、エアフローが改善している。結果、フロントから取り入れた冷たい外気をスムーズにラジエーターの冷却へと送れ、そのまま熱を外部へ放出できている。

水冷クーラーが2つ使われているにもかかわらず、内部は驚くほどすっきりとしている。裏面配線が多用されているので、見える範囲に無駄なケーブルがない

 また、ケースの内部までホワイトで統一されているため、パーツやケーブル類のブラックが映え、単純に見た目もカッコよくなっている。カラフルなケーブルを使わないあたりも、サイコムのこだわりが見える部分だ。

 せっかく性能が高いCore i7-8700K搭載パソコンを買うのであれば、CPUやGPUといった主要パーツの性能はもちろんだが、水冷クーラーを使った高冷却&静音性、そして外部はもちろん内部の見た目にまでトコトンこだわりたい。パーツの選定から組み立てまでこだわりのあるG-Master Hydro Z370なら、きっと満足のいく1台となるだろう。

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8コアCPU搭載PCの実力!ゲーム実況に本当に強いのか大検証

Ryzen 7搭載「G-Master Spear X370A-DTN-STR」なら高画質配信も余裕でこなせる

2017年10月12日 19時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラカクッチ

 今年のデスクトップCPU競争はかなり激しい。ザックリと流れを解説すると、まず、Intelが1月に最高4コアCPUとなる“Kaby Lake-S”(第7世代Core)を投入。これは省電力化や動作クロックの上昇、内蔵GPUの4K HDR対応といったものがメインの強化ポイントで、従来からの最大4コア8スレッドCPUとして正統な進化となっていた。最上位モデルは「Core i7-7700K」で、ゲーミングPCを中心に、今でもハイスペックPCのベースともいえるCPUとなっている。

 これに対してAMDが3月に投入したのが、新しい“Zen”アーキテクチャを採用した「Ryzen」シリーズだ。動作クロック当たりの性能ではIntelのCPUに勝てないものの、その溝を最大8コア16スレッドというコア数の多さでカバー。Intelの第7世代Coreを軽く超え、サーバー向けCPUに肩を並べるほどの高性能を叩きだしてしまった。最上位モデルは「Ryzen 7 1800X」で、ゲームだけでなくCPUパワーがものをいう動画・画像編集といった用途からも注目されたわけだ。

Zenアーキテクチャを採用した新CPUとなるRyzen。今年のCPU競争はこれの登場からといても過言ではないだろう。(写真はRyzen 7 1700X)

 Intelが、これに指をくわえて黙っているわけがなく、5月には「Core X」シリーズを発表。最上位モデルは「Core i9-7980XE」で、18コア36スレッドという化け物クラスといっていいCPUを投入してきた。もちろんAMDにも次の手が用意されており、それが9月に発表された「Threadripper」シリーズ。最上位モデルは「Ryzen Threadripper 1950X」で、16コア32スレッドと、こちらもCore Xシリーズに負けず劣らず超ド級のCPUとなっている。

 この流れを見てもらえればわかる通り、今年の頭から続くIntelとAMDの殴り合いは、ここ数年どころか10年内でも見たことがないほど激しいものだ。そして、高性能CPUでは多コア化がキーとなっているのがわかるだろう。

 とはいえ、普通にPCを使うだけならこれほどの高性能は必要ないし、高性能PCが欲しいといわれるゲーム用途であっても、4コアの「Core i7-7700K」で十分というのは周知の事実。いくらCPUが速くても、それだけの性能を使い切れるようなゲームが存在しないからだ。では、多コアCPUは意味がないのかといえば……実はそうでもない。

ゲーム用途でも多コアCPUが活躍するのが、実況配信だ!

 多コアCPUが強いのは、動画エンコードやCGのレンダリングなど、作業をある程度分割して処理できる用途。裏を返せば、分割できない用途では多コアを活かすことができず、性能が上がらないわけだ。

 ゲームをプレイする場合を考えてみよう。最近のゲームはマルチスレッド処理に最適化が進んできており、多コアCPUの恩恵を受けられることが増えてきた。ただし、そうはいってもほとんどのゲームは多くても4コアCPUを前提とした作りになっているため、これ以上コア数が増えたところで動作が快適になることは少ない。ゲームソフト本体が多くのプレイヤーが持っているだろうPCを前提にして開発されるのだから、当たり前の話だ。

 では、ゲームでは多コアCPUは意味がないのかといえば、そうではない。ゲームソフトがすべてのコアをフルに使えなくても、複数のソフトを同時に動かせば、それだけ多数のコアが使われるからだ。ゲーム中に別のソフトを動かす事なんてないと思われがちだが、実は思いっきりそういった用途の使い方がある。そう、ゲームの実況配信だ。

毎週水曜20時30分から生放送している、ショータのPCゲーム部。こういった実況配信では、CPUへの負荷が非常に高くなる。

 実況配信では、プレイ中の画面を動画に変換し、それをネットワークを通じて送信するという処理が必要となる。配信の画質を上げるとデータ量が増加し、CPUでの処理が増えるため、CPUが速ければ速いほど高画質で配信できるようになるわけだ。性能の低いCPUで高画質配信しようとすれば、配信動画がガクガクの見れたものではなくなってしまうだけでなく、そもそもゲームが快適にプレイできないほど遅くなってしまう危険すらある。

 では実際、CPUのコア数の違いでどのくらい実況配信が変わるのだろうか。Ryzen 7 1700(8コア16スレッド)を搭載したサイコムのストリーマー向けゲーミングPC「G-Master Spear X370A-DTN-STR」と、Core i7-7700K(4コア8スレッド)を搭載した一般的なハイスペックゲーミングPC(自作)とで、CPU負荷がどう変わるのか実験してみよう。

「XSplit」と「Twitch」を使い、人物を合成した高画質配信に挑戦

 ゲーム画面に実況の声を入れるシンプルな配信ではミドルクラスのゲーミングPCでも問題なく配信できるが、せっかく実況配信をするなら、プレイ中の姿も見える方がより臨場感が出る。そこでロジクールの「C922 PRO STREAM WEBCAM」を使い、ゲーム画面にカメラ映像をリアルタイム合成した場合で実験することにした。CPU負荷はより高くなるものの、ハイスペックのゲーミングPCであればこのくらいはできて欲しいという期待もある。ちなみに合成にはXSplitを使うが、背景の切り抜きにはウェブカメラに付属する「ChromaCam by Personify」を使用した。

 テストに使用したのは、人気のバトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」。画質設定は“ウルトラ”とし、「HOME」画面と「輸送機に乗り込んだ直後」の2つのシーンでCPU負荷を比較した。なお、解像度はフルHD(1920×1080ドット)にしている。Twitchでの配信設定は解像度を1280×720@60fpsとし、画質設定はプリセットのveryfast、mediumの2種類を試した。

XSplitとTwitchの設定は、テストした2PCとも共通。左下に、人物が表示されるよう合成している。

いくらTwitchが動いていても本当に視聴できるのかは見てみないとわからない。ということで、手元のスマホで視聴できるかも確認した。

G-Master Spear X370A-DTN-STR 自作ゲーミングPC
CPU AMD Ryzen 7 1700(8コア/16スレッド、3.0~3.7GHz) Intel Core i7-7700K(4コア/8スレッド、4.2~4.5GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1070(8GB) GeForce GTX 1080 Ti
メモリー 16GB(PC4-19200)※標準構成時は8GB 16GB
ストレージ 525GB SSD(SATA) 256GB SSD
OS Windows 10 Home(64ビット) Windows 10 Home

 なお、比較対象とした自作ゲーミングPCは、よくあるハイスペックなゲーミングPCの代表として、グラボはGeForce GTX 1080Tiを搭載している。「G-Master Spear X370A-DTN-STR」のグラボはGeForce GTX 1070とゲーミング性能に差があるものの、サイコムのストリーマー向けハイエンドモデルがどれだけの実力があるのかも見たかったため、そのままで比較している。

 気になる高画質配信の実力は、次ページで紹介しよう。




家庭用ゲーム機だと言われたら信じちゃう! 小型でパワフルなゲーミングPC「MSI Trident 3」

無骨な箱型ではなく、面を意識したシャープなデザインを採用

2017年07月13日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

「MSI Trident 3」

 ゲーミングパソコンといえばタワー型が基本で、「とにかくでっかい」というイメージがある。たまにMini-ITXサイズの小型製品もあるが、それでも奥行きは通常のタワー型パソコンと同じで、高さが少し低くなっただけというのがほとんどだ。サイコムが販売する「MSI Trident 3」は、そんな「ゲーミングパソコンは大きいものだ」という先入観をいい意味でブチ壊してくれる製品だ。

 まず普通のパソコンと違うと感じるのが、無骨な箱型ではなく、面を意識したシャープなデザインを採用している点だ。パソコンというよりも、むしろ家庭用ゲーム機といわれたほうが納得するほどで、リビングにも違和感なく設置できる。さらに、ローボードに入れるなら横置き、テレビの横に置くなら縦置きといったように、縦・横どちら向きにも置けるのも特徴だ。


縦置きの場合、底面は斜めだが専用スタンドが付属しているおかげで縦置きが可能

底面の排気口が塞がれないよう、スタンドにもしっかりと隙間が設けられている

横置き時の高さは、わずか71.83mm。設置面積はA4よりも少し大きい程度なので、ローボードにも余裕で入る

 これだけ小さいと性能はある程度妥協しているのだろうと思ってしまうが、CPUはデスクトップ用の4コアCPUとなるCore i7-7700(3.6GHz)、グラフィックにはミドルレンジのGeForce GTX 1060を搭載している本格派。多くのゲームが快適に遊べるだけでなく、VRにも対応できるだけの実力がある。

製品名 MSI Trident 3 VR7RC-075JP
CPU Core i7-7700(3.6GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1060(6GB GDDR5)
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD、1TB HDD
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
インターフェース(前面) USB 3.1(Type-C)端子、USB 3.1、ヘッドフォン出力/マイク入力端子、HDMI出力端子(VR Link)
インターフェース(背面) USB 3.1端子、USB 2.0端子×4、HDMI出力端子、HDMI入力端子、OFCオーディオ出力、有線LAN端子
サイズ/重量 およそ幅346.25×奥行232.47×高さ71.83mm(スタンド未装着時)/約3.17kg
OS Windows 10 Home(64bit)

 MSI Trident 3のインターフェースは、デスクトップPCらしく充実しており、背面はUSB 3.1(Gen1)端子、USB 2.0端子×4、HDMI出力など豊富に装備。USBは前面にもUSB 3.1(Gen1)端子×2とUSB 3.1端子(Type-C)を備えており、USBメモリーやゲームパッドなど、各種周辺機器を手軽に着脱できるようになっている。

 ユニークなのが、前面にVR用のHDMI出力端子を装備していることだ。このHDMIを使うには付属のケーブルを使い、背面でグラボのHDMI出力と本体のHDMI入力を接続する必要がある。つまり単なる延長なのだが、使うときだけ接続するVRヘッドマウントディスプレーが前面で着脱できるようになるだけに、地味に便利だ。

前面にVR用のHDMI出力端子を装備

背面のインターフェースも豊富

気になる本体内部をチェック

 MSI Trident 3は、本体が小さいだけにムリヤリ押し込められているような想像をしてしまうが、ケースの中身は思っていた以上にシンプルでスッキリとしている。CPUクーラーはシロッコファンを採用したもので、熱がケース内にこもらないよう直接排気となっているのが特徴だ。

 グラボは奥行きの短い製品を採用。側面にある吸気口と、底面と背面のスロットを利用した排気口とにより、熱を速やかに排出できるようになっている。

グラボのファンが大きいのはもちろんだが、Core i7-7700を冷却できるだけあって、CPUクーラーも巨大なものが採用されている

 よく見ると、CPUとグラボとの間にプラスチックの衝立のような壁が作られているのがわかる。CPUのスペースとグラボのスペースとを明確に区切ることで、グラボからの熱風がCPU側へと流れ込まないように工夫されているようだ。こういった細かな工夫をすることで、コンパクトでも高い性能をもつゲーミングパソコンが実現されているのだ。

グラボとCPUとの間にあるプラスチックの衝立。熱は上に移動しやすいが、明確にスペースを区切ることで、縦置きにした時でもCPU側へとグラボの熱が流れ込みにくいよう工夫されている

 MSI Trident 3は、ゲーム機のような見た目のよさはもちろんだが、スペックの高さ、インターフェースの充実、ケース内の工夫のどれをとっても感心するばかり。スリムでコンパクトなゲーミングパソコンが欲しいのであれば、選択肢の1つに加えたい1台だ。

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こだわりコンパクトゲームPC「G-Master Arcus H270-ITX」の実力に迫る

“ドン勝”こと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」が快適にプレイできる

2017年06月27日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラカクッチ

 “ドン勝”という言葉を聞いたことあるだろうか。実はこれ、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」(以降、PUBG)というゲームの愛称なのだが、当然の結果として、頭の中に「?」マークが多数出ていることだろう。かくいう私もその一人で、ゲームの愛称だと説明された後でもサッパリ納得がいかない状態だったのだが、この画面を見せてもらうとその疑問も氷解した。

最後の1人まで勝ち残ると、画面にデカデカと“ドン勝”の文字が!これでようやく“ドン勝”と呼ばれる理由が分かった。

 そう、ゲームに勝利すると表示されるメッセージに“ドン勝”という文字が出ることから、こう呼ばれているわけだ。ところで“ドン勝”とはなんだろうか。諸説あるようなので正確なところはわからないが、どうやら勝負事のゲン担ぎなどで食べられる「トンカツ」をもじり、ジョークとして誤訳のような「ドン勝」にしたという説が有力なようだ。気になる人は検索して調べてみてほしい。

 いきなり脱線した話題から始めてしまったが、このPUBGは100人ほどの参加者の中で最後まで生き残れば勝ちという、単純明快なバトルロイヤルゲームだ。素手で殴るもよし、隠れてスナイプするもよし、果敢に接近して銃で撃つもよし、車で轢くもよしという、なんでもあり感が非常におもしろい。武器や防具は家の中、車は道路脇などに止まっているので、これらを回収しながら相手を探し、状況に合わせて倒していく……というのが遊び方となる。

ゲーム開始直後は参加者待ちとなるため、イロイロな人がうごめいている。アイテムを取る前ということもあって多くの人が下着姿という、なかなかシュールな世界だ。

手段はともかく、生き残ったものが勝ちだ。ノロノロと道を歩いている姿を見かけたら、車でドンとぶつけてやろう。

 さてこのPUBG、ゲームの明快さとは裏腹に、高画質設定にすると意外と動作が重たい。Steamの説明にある「システム要件」を見る限り、CPUはCore i3、グラフィクはGeForce GTX 660などと書かれており、ミドルクラスよりもやや下のスペックでも遊べそうな印象がある。

Steamにかかれているスペックはやや低め。ミドルクラスよりもやや下のスペックとなっていることからもわかる通り、あくまで最小スペックのようだ。

 しかしこれは最低限動作するという環境だ。もちろん画質を落とせばプレイできるというのはどのゲームでも共通だが、イマドキであれば、細部まで確認できるよう解像度はフルHDにしたいし、臨場感を高めるためにも画質は可能な限り高くしておきたい。

 そこで、グラフィック設定でクオリティーを“ウルトラ”にし、“モーションブラー”をオンにした高負荷状態でどこまで遊べるのかを試してみた。

高画質時の動作を見るため、クオリティー設定は“ウルトラ”に。解像度はもちろんフルHDだ。

 プレイを試したのは、サイコムのゲーミングPCとなる「G-Master Arcus H270-ITX」をベースにカスタマイズしたPC。CPUに「Core i7-7700K」、グラボに「GeForce GTX 1070」を選択している。また、ケースは標準のブラックではなく、ホワイトにしてある。

機種名 G-Master Arcus H270-ITX
CPU Intel Core i7-7700K(4.2GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1070(外部出力はDVI端子、HDMI端子、DisplayPort)
チップセット H270チップセット
メモリー 16GB
ストレージ 480GB SSD
PCケース Fractal Design DEFINE Nano S White
内蔵ドライブ なし
I/Oポート USB 3.0端子、USB 2.0端子、ヘッドフォン端子ほか
電源ユニット Antec NeoECO NE550C(550W 80PLUS Bronze認証)
OS Windows 10 Home
直販価格 20万5630円(税込、キャンペーン中につき送料無料、6/27現在)

 Mini-ITXをベースにしたPCだけに非常にコンパクト。ゲーミングPCでは珍しい、本体色がホワイトということもあって机の上に置いても圧迫感が少なく、設置場所を選ばないのが魅力だ。また、グラボのクーラーは標準のままの空冷だが、CPUのクーラーが水冷となっているのが特徴だ。水冷クーラーといえば大型ケースを使うというイメージがあるだけに、こちらの冷却性能も気になる。

クオリティー“ウルトラ”でも、PUBGを問題なくプレイ可能!

 さて、実際にプレイしたときの性能目安として、Frapsを使ってフレームレートをチェックしてみよう。フィールドに降り立った直後から約10分間放浪したときのフレームレートは、平均76.495、最低20、最大104という結果になった。平均で60fpsを大きく超えていることもあって、プレイ中に重たいと感じることはなかったが、気になる点といえば、最低20という妙に遅いフレームレートが記録されていたことだ。

 プレイ中気づかなかっただけに不思議に思っていたが、どうやらFrapsのベンチ開始直後に遅くなる傾向があるようだ。何度か試してみたところ、20~23くらいの値が必ず最初に記録されていた。このあたりはオンラインゲームゆえ、サーバーラグの要素もあるかもしれない。この最初の値を省いた中での最小値は41だった。

 プレイ中はフィールド内を車でかっ飛ばし回っていたため、そこそこの負荷をかけられていたとは思うが、実際のフレームレートはシーンによって大きく上下する。試した限り、Core i7-7700KとGeForce GTX 1070の組み合わせであれば、ほとんどのシーンでクオリティーを“ウルトラ”に設定しても十分プレイできるだけの実力があると考えていいだろう。



サイコム、Kaby Lake搭載のハイエンドゲーミングPC「G-Master Spear Z270-Mini II」

Kaby Lakeの9種類が選択可能

2017年06月20日 17時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

「G-Master Spear Z270-Mini II」

 サイコムは6月20日、Kaby Lake搭載可能なMicroATXマザーボードを採用したミニタワー型ゲーミングPC「G-Master Spear Z270-Mini II」を発売した。

 インテルZ270チップセットを採用したマザーボードASRock Z270M Pro4をミニタワー型ケースに収め、8GBメモリー、480GB SSD、GeForce GTX1060(6GB)などを装備。ケースはクリアサイドパネルタイプで、静音性や冷却性、拡張性が高く、LEDイルミネーションも装備する。

ケースはFractal Design製「Fractal Design Define Mini C」。静音性やエアフローによる冷却性が高い

 CPU別に9モデルが用意される。最も安価なCore i3-7350K搭載モデルが12万4950円、ハイエンドなCore i7-7700K搭載モデルが15万3530円。

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サイコム、デュアル水冷モデルもお買い得な「夏の大ボーナスキャンペーン!」開催

水冷ケース「G-Master Hydro」が一律1万円OFF、水冷化にはいい機会

2017年06月16日 17時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

「夏の大ボーナスキャンペーン!」

 サイコムは6月16日、毎年恒例となった「夏の大ボーナスキャンペーン!」を開催した。7月31日(24時)まで開催する。

 キャンペーン内容は、購入製品の送料無料(ディスプレー含む/パーツ単体は除く)、Crucial製SSD「CT525MX300SSD1(525GB)を6000円OFFで提供、水冷パソコン「G-Master Hydroシリーズを一律1万円OFFの特別価格で提供。また、最大12回までのショッピングローンの金利無料(分割手数料もサイコムが負担)となる。

 また、現在実施している「FFXIV推奨PCキャンペーン(7月9日まで)」や、「AMD Ryzenキャンペーン(7月9日まで)」との併用も可能であり、G-Master HydroにCT525MX300SSD1を搭載、FFXIV推奨PCとすればトータルで最大2万1000円OFFとなる。

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Ryzen 7とGTX 1080 Tiを両方水冷化! 「G-Master Hydro X370A」の外観をチェック

最強クラスの性能と静音性を両立

2017年05月18日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

「G-Master Hydro X370A」

 高性能なCPUやGPUは、PCゲームを快適にプレーするのに必須のパーツ。しかし、性能の高いパーツはそれだけ発熱が大きくなるため、安定して動作させるには冷却性能の高いクーラーが必要となる。

 パーツからの発熱への対策方法はいくつかあるが、一番簡単なのが、大型で高回転のファンを搭載すること。実はこの方法は簡単ながらも効果が高く、発熱対策としては最強といってもいいくらいの方法だ。とはいえ問題がないわけではない。とくに頭を悩ませるのが、騒音問題。いくらしっかりと冷却でき、安定してゲームがプレーできるといっても、掃除機のような轟音のするパソコンでもいいと思う人はまずいないだろう。

 そこで高性能なCPUとGPUを強力に冷却しつつ、騒音も抑えられるものとして有望なのが水冷クーラーだ。最近は簡易水冷クーラーが多く登場し、個人でも手軽に水冷化が楽しめるようになっているものの、ラジエーターのレイアウトやファンとの組み合わせといったノウハウが必要となる部分も少なくない。とくにCPUだけでなくグラボも同時に水冷化したいとなれば、かなりの試行錯誤が必要となってしまうだろう。

 こういった難易度の高い水冷化を実現し、最強クラスの性能と静音性を両立したのがサイコムの「G-Master Hydro X370A」だ。

CPUとGPUの両方のクーラーに水冷を採用し、高負荷時でも騒音を抑えたゲーミングパソコン。熱を直接外部へと排出できるため、ケース内温度が高くなりにくいというメリットがある

CPUとグラボをしっかり冷やす水冷クーラー

 G-Master Hydro X370AはCPUはAMDの8コアとなる“Ryzen 7 1700”を採用。SMTに対応し、最大16スレッドの同時処理が可能な高性能CPUだ。実際にどのくらいの性能があるか「CINEBENCH R15」で調べてみたところ、1420cbというスコアーとなった。Core i7-7700Kでは1000cbに届かないということを考慮すると、Ryzen 7 1700の凄さがわかるだろう。

性能は「CINEBENCH R15」のスコアーで、1420cb。Intel Core i7シリーズを圧倒し、8コア16スレッドCPUの性能の高さがよく分かる結果となった

 これだけ性能が高ければ、発熱も当然大きくなる。小さい空冷クーラーでは騒音が気になってしまうが、その点G-Master Hydro X370Aなら最初から水冷化されているだけに、高負荷時の騒音の悩みから解放されるのがメリットだ。さらにグラボも水冷化されているため、ゲーム中も静かで快適にプレーできる。

 実はこのグラボ、よく見てもらうとわかるのだが、現在最強クラスとなる“GeForce GTX 1080 Ti”だ。当然、このGPUを採用した水冷仕様のグラボは発売されていないため、サイコムオリジナルのカスタマイズとなる。BTOパソコンというと組み立てただけという印象が強いが、一般的な製品にはない独自のカスタマイズがあるというのはマニア目線で見てもうれしいポイントといえるだろう。

CPUからの熱は天板に装着されたラジエーター、グラボからの熱は背面に装着されたラジエーターで冷却。さらに天板にはケースファンも装着されている。

 さらによく見ると、グラボの装着部に黒いバーが装着されていることに気づくだろう。これは「CARDKEEPER」というパーツで、重たいハイエンドグラボをしっかりと支え、輸送中や利用中の抜け、重みによるスロットへの負担を軽減してくれるというアイディア品だ。安心して長期間使いたいというのであれば、こういった補助パーツが付けられているのがありがたい。

通常だとブラケットでしか固定されないグラボだが、CARDKEEPERを使うことでボード全体を支えてくれるようになる

高効率な80PLUS GOLDの電源と
実用性と拡張性に優れた「DEFINE R5 Black」を採用

 高スペックなパソコンとなると電源が気になるところだが、G-Master Hydro X370AはRyzen 7 1700、GeForce GTX 1800 Tiの両方をフルにぶん回しても余裕がある750Wの製品を採用している。しかも高効率の80PLUS GOLDなので余計な電力消費が少なく、発熱も抑えられているのがうれしい。さらにタワー型ということもあって、拡張スロットやドライブベイも豊富。将来、ボードを使った機能拡張、ストレージの増設などを行なうのも簡単だ。

配線できる。容量は750Wと大きく、高スペックPCを余裕で動かせる。高効率な80PLUS GOLDに対応

ケースはFractal Designの「DEFINE R5 Black」。シンプルなフロントデザインと拡張性の高い構成で人気がある。3.5インチベイを8つも装備している

 高スペック、水冷クーラーをうまく取り入れることで、静かで力強いパソコンとなる。初心者はもちろんだが、自作に慣れた人でもグラボの水冷化は難しいだけに、最初から水冷化されているG-Master Hydro X370Aは、快適なゲーミングパソコンを探している人にピッタリといえるだろう。

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