お金や健康を管理するアプリがAIで劇的変化(日経トレンディネット)

 AI(人工知能)は急激に身近なものになっている。マネー管理、英会話、カロリーコントロール……。スキルや習慣を身に付けないとできない分野では、スマートフォン(スマホ)のAIアプリが強い味方になる。それぞれの分野で、AI搭載をうたうアプリは多数出ているが、なかでも特にAIが果たす役割が進化しているものを使ってみた。

●外貨の値動きを予測

じぶん銀行 AI外貨予測(じぶん銀行)

 マネー管理では、外貨や株価の予想にAIが活躍する。じぶん銀行は、投資アルゴリズムを開発するアルパカジャパンと提携し、「AI外貨予測」を共同開発。AIが過去の為替チャートを分析して1時間以内、1営業日以内、5営業日以内の値動きを、3種類のアイコンで予測を立てる。今後はディープラーニングを活用してより高度な予測が可能になり、それを基にした自動積み立てなどの進化が期待できる。

●日経平均株価の周期変動を予想

Phantom AI 週間株価予報(財産ネット)

 株価予想で注目されるのが、「Phantom AI 週間株価予報」だ。独自開発したPhantom株価予報AIエンジンが過去の株価チャートなどを機械学習して、1週間の値動きを予想。「過去1年間、225銘柄をテストして検証した結果、80%以上の確率で株価レンジを予測できた」(財産ネット代表・荻野調氏)。日経平均の他、個別銘柄にも対応。また同社は、マイクロソフトAzureと連係したAIチャットボット「Phantomエージェント」を7月から開始。自然言語からユーザーの意図を抽出し、チャットで株価などの情報を引き出せる。

●支出の品目を自動で仕分け

マネーツリー(マネーツリー)

 家計簿アプリの「マネーツリー」(マネーツリー)は、独自開発した機械学習のAIを支出の自動仕分けに使う。カードなどで買い物をした店舗名や金額をAIが自動判別し、何も手を加えなくても品目ごとに分けた家計簿が完成する。「品目が間違っていたらユーザーが訂正することで、AIの学習がさらに進む仕組み。サービス開始からデータが蓄積し、95%の精度に達した」(マネーツリーの山口賢造氏)。

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オンキヨー「身に着けるスマートスピーカー」開発の狙いとは? 開発者にずばり聞いてみた(日経トレンディネット)

 グーグルの「Googleアシスタント」、アマゾンの「Alexa」それぞれに対応した製品をいち早く出すなど、スマートスピーカーに積極的な姿勢を見せるオンキヨー&パイオニア。今度は、音声アシスタントを搭載するウエアラブルタイプのスマートスピーカーを開発している。2018年1月9~12日まで開催されたIT・家電の総合展示会「CES 2018」の会場に試作機「VC-NX01」を展示した。

【関連画像】本体を装着してみた。音声も正確に拾い上げてくれる

 展示品は、イベント期間に得たフィードバックを本番の製品開発に生かすためのいわば“たたき台”であり、デザインや機能は今後がらりと変わる可能性もある。今回は本機の開発を担当するオンキヨーの宮崎武雄氏、八木真人氏に、「ウエアラブルタイプのスマートスピーカー」を誰に、どんな形で届けようとしているのか、コンセプトを深く掘り下げながら聞いてみた。

●わずか100g、アウトドアユースも視野に

 写真で分かる通り、VC-NX01のデザインは、今、流行のネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンのようだ。筆者が装着した写真から大きさをイメージできるだろうか。質量は約100g。身に着けてしまうとスピーカーを肩に背負っている感覚もないぐらいに軽い。「長時間身に着けていても負担に感じないサイズ感」(八木氏)を重視したという。据え置きタイプのスマートスピーカーと同じように、音楽を聴いたり、天気予報やニュースなどの情報を音声で検索、確認するといった用途を想定しているが、ウエアラブルにしたことでアウトドアユースも視野も入れているという。

 イヤホン/ヘッドホンではなく、スピーカーにこだわった理由については、「屋内・屋外、どちらのシーンで使う場合も周囲の音が聞けるようにしたかった」からだと八木氏は説明している。本体を肩にかけると内蔵するセンサーが検知し、以降は音声を拾うためのマイクが常時オンになる。

 今回の試作機は、モバイルネットワークに直接つなぐ機能は搭載していない。Bluetoothでペアリングしたスマートフォンの通信機能を使う仕立てだ。「屋外メインで使うなら、SIMを装着してスタンドアロンで通信できたほうが良いし、屋内がメインになるならWi-Fiや防水・防滴機能も必要。ただ、それぞれにバッテリーの容量と本体のサイズ、そして製造コストに影響を与えることなので、出展の反響などを見ながら考えたい」と宮崎氏がコメントしている。

 スピーカーとしての音質に加えて、音声に対する反応・集音の精度もオンキヨーがオーディオメーカーとしてこだわっているポイントだ。もし体に着けて、屋外でも使うことが増えるようであれば、マイクの指向性についてもさらに作り込んでいくという。

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ジェラピケ生んだマッシュ社長が語るブランドの作り方(日経トレンディネット)

 本連載は、「この人の『勘』や『感』の見方を知りたい!」と思った方にお会いし、仕事に「勘」や「感」は必要なのか。そして、どのように磨けばいいのかについて、成功談も失敗談も含めて聞いていくものです。それも、難しい書き言葉ではなく、分かりやすい話し言葉で。読者の皆さんにとって、未来に向けたヒントになれば幸いです。

【関連画像】マッシュホールディングスの近藤広幸(こんどう ひろゆき)社長は1975年茨城県生まれ。1999年、CG制作を目的としてマッシュスタイルラボを設立、2005年ファッション事業に参入し、「スナイデル(snidel)」「ジェラート ピケ(gelato pique)」が人気ブランドに。2013年に持ち株会社としてマッシュホールディングスを設立、多岐にわたる事業展開を行う

 今回は前回(「ヒットブランド連発 マッシュ社長が大事にする『瞑想』」)に引き続き、マッシュホールディングス社長の近藤広幸さんです。前回は時間の使い方をクリエーティブにするために、あえて隙間のないスケジュールを組むこと、自分のスケジュールを自分で決めないこと、クリエーティブな会議の進め方などについて、伺いました。今回は「ジェラート ピケ(gelato pique)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」をはじめとする、マッシュホールディングスのヒットブランドの作り方、そもそもの企画書の作り方について、聞いてみたいと思います。

●ブランド作りは「人とストーリーを具体的に想像する」ことから

川島: マッシュホールディングスはロングセラーになっているブランドを数多く持っていますが、ブランドはどのように発想しているんですか。

近藤: 人とストーリーを具体的に想像することを、常日ごろからやっています。読んだ小説の登場人物や自分の身近にいる人などをモデルにして、こういう人がこういうふうに過ごし、こういう気持ちだったと、シーンを思い浮かべながら、具体的な会話やト書きも入れ、脚本みたいに組み立てていくのです。

川島: それってすごく面白い手法です。何か事例を教えてもらえますか。

近藤: 例えば、ヨガをやっている女性について考える場合、「ヨガ教室に通っているけど、ヨガそのものより終わったあとに仲間とお茶するのが楽しい」「帰りにショッピングするので、ヨガウエアでオシャレ着にできるものがあるといい」といった具合です。

川島: 本音の部分の気持ちが入っていて、リアリティーがあるし、具体的なシーンが浮かぶのも面白いです。でも普通、ブランドを立ち上げるときって、まずはコンセプトを練って、競合ブランドをマッピングして差別化を図り、ターゲットを決め、潜在人口がこれくらいいるみたいなことをまとめるじゃないですか。

近藤: そこも大事ですが、僕はこういった最初の発想を最も大事だと考えています。そしてうちの企画書はほぼ全部、僕が作っているのです。

auが「ファーウェイスマホ」を発売するワケ 大手キャリアが取り扱うのは5年ぶり(日経トレンディネット)

 2018年1月9日にauの新端末7機種が発表された。そのラインアップに、ファーウェイ製スマートフォン「HUAWEI nova 2」のグローバルモデルがあったことは、驚きだった。大手キャリア(通信事業者)がファーウェイの端末を提供するのは2013年以来となるからだ。なぜauはこの端末をラインアップに加えたのだろうか。

【関連画像】auが新スマートフォンの1つとして発表した「HUAWEI nova 2」。3万円程度のミドルクラスモデルながら、デュアルカメラを搭載する。写真は1月9日の「au 2018 春モデル」に関する説明会より

●auの「HUAWEI nova 2」提供に衝撃が走る

 KDDI(au)は、携帯電話業界最大の商期である春商戦に向けた新商品発表会を、例年、年初に実施してきた。その目玉は、春商戦のメインターゲットとなる新入学生獲得に向けた学割施策が通例だった。

 ところが今年は、昨年末にソフトバンクがワイモバイルブランドで学割施策を発表したことを受けて、auも「ピタット学割」「フラット学割」を発表してしまっている。そのため1月9日にauが実施した説明会は、例年よりややトーンダウンしたものになった。シニア向けスマホ「BASIO3」やジュニアケータイ「mamorino4」といった比較的低価格な端末や、子供向けフィルタリングサービス「あんしんフィルター for au」の強化策が発表された程度で、CMキャラクターが登場するイベントなどもなく、地味な印象が否めなかった。

 そんな中で注目されたのが「HUAWEI nova 2」の投入である。この端末は、名前の通りファーウェイの製品で、2016年2月に発表された「HUAWEI nova」の後継機。ハイエンドモデル並みの2つのレンズを搭載したデュアルカメラ機構を採用しながらも、3万円台という手ごろな価格を実現したミドルクラスのモデルだ。

 なぜ、nova 2が注目されたのか。それは、ファーウェイの端末を大手キャリアが取り扱うのが2013年以来、実に5年ぶりとなるからである。正確には、2015年にソフトバンクがファーウェイ製の「Nexus 6P」を扱っているのだが、Nexusシリーズはグーグルが開発を主導しているモデルのため、やや位置付けが異なる。

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iPhoneでも使えるOfficeの手書き プレゼンにも便利(日経トレンディネット)

 2in1はすっかり定着して、パソコンの中でも1つのジャンルを築いている。ところがメーカーにヒアリングすると、タブレットのように使っているユーザーはとても少なく、約8割がほぼクラムシェルとして利用しているという。カフェなどで「Surface」を使っている人も、ほぼ全員が普通にキーをたたいているだけだ。それではせっかくの2in1が生きないので、ぜひタブレットとしても利用しようではないか。

【関連画像】注釈を入れるのが最もベーシックで効果的な「手書き機能」の使い方だろう

 そこでおすすめしたいのが、Microsoft Officeの手書き機能だ。実はOfficeの手書き(描画)機能は刻々と進化している。Windowsをタッチ操作で使う意味はほとんど見いだせないのだが、Officeの手書きは結構役立つので使わないのはもったいない。「ペン入力ができる2in1タイプのパソコンを持ってないよ!」という人も心配無用。実は、スマートフォンでも手書きが利用できる。

 今回は、意外に知られていないOfficeの最新手書き機能を紹介していこう。なお、ここで取り上げた機能は「サブスクリプション版Office 2016」の最新版のもの。いわゆる「Office 365」でしか利用できない機能もあるのでご了承いただきたい。

 ちなみに、ペン入力に対応していない2in1やタッチ対応のクラムシェルでも、ある程度の機能は利用できる。市販のスタイラスや指でもそれなりには使えるのだ。リボンに「描画」タブが表示されていない場合は、「リボンのユーザー設定」で追加しておこう。

手書きはプレゼンにも効果的

 手書き機能の最もベーシックな使い道は、文書中にコメントや補足を入れることだろう。文書の修正ポイントや課題を指摘するには、脚注やコメントといった機能も便利なのだが、数が増えてくると見づらくなる。また図などの修正は、どこをどう直せばよいのかを言葉で指摘するのは難しい。手書きで、いわゆる「朱入れ」をすればとても目立つし情報も伝わりやすい。

 PowerPointのプレゼンテーションでは、レーザーポインターと手書きを併用するのもお薦めだ。レーザーポインターで重要ポイントを指し示しても、当たり前だがすぐに消えてしまう。例えば、重要な順に「1、2、3」とランクを付けて説明するなら、手書きで数字を記入していったほうが分かりやすい。もちろんアニメーションでテキストを表示することもできるのだが、実は目の前で手書きしたほうが印象に残る。詳しくは割愛するが、過去にプレゼンの本を執筆した際に検証したことがあるのだ。

 なお、プレゼンの際にペンをうまく使うにはちょっとしたこつがある。画面を「スライドショー」に切り替えたら、ペンを長押しするように画面に当てるとモードの切り替えができるのだ。「ポインターオプション」で「ペン」と「レーザーポインター」を切り替えながら使える。

 いまどき市販のレーザーポインターをプレゼンで使うのは時代遅れだ。PowerPointの機能にある「レーザーポインター」を利用して、ペンをポインターのように動かせば、画面には赤いドットが表示される。最近は大画面テレビにスライドを表示する機会が増えているのだが、レーザーポインターは、画面に反射したり液晶面がうまく光らないために、思ったように機能しないことがある。ソフトウエアのポインターをペンで動かすほうが間違いがない。コメントなどを書き入れる際には、画面を長押しして「ペン」に切り替えるとスマートだ。

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“イチゴまみれパフェ”投入の裏にあるデニーズの課題(日経トレンディネット)

「若い世代をつかみ切れていない」

 デニーズは約20年前からイチゴや白桃、マンゴーなど旬の果物を使ったデザートフェアを展開している。なかでもイチゴを使ったフェアが人気だったが、2017年夏に展開した白桃のフェアが初めてイチゴの売り上げを抜いたという。その理由を「1品に白桃を2分の1個使ったデザートなど、果実の量が多いことが好評だったのではないか」と同社は分析。今回のフェアでも生のイチゴの使用量を多くするなどして、果実のフレッシュさが感じられるようにメニューを開発したという。

 だが、「最も売れるのはミニパルフェだろう」と荒巻部長は見込んでいる。今回のフェアに限らず、手ごろな価格で食後にちょうどいいボリュームのミニパルフェは、数あるデザートの中でも一、二を争う人気商品だという。それでも約3倍の価格のザ・サンデーをラインアップしたのは、デニーズの客層に関する課題からだ。

 同社によると、デニーズを訪れる客の7割が女性。さらに30~50代が中心で、「高校生など、若い世代をつかみ切れていない」(荒巻部長)。そこで、ザ・サンデーのようにSNSで話題になりそうな商品を提供するのも必要と考えたのだろう。若い世代を意識した施策として、イチゴのデザートを撮影してインスタグラムやツイッターに投稿すると抽選で食事券がもらえるというキャンペーンも行う。

 荒巻部長は「デニーズは日本ではまだ珍しかったパパイアやマンゴーをいち早くメニューに取り入れるなど、生の果物のおいしく提供することには自信がある」と話す。だが、ここ数年は旬の果物を使ったロイヤルホストのパフェが話題になるなど、「ファミレスのパフェといえばロイヤルホスト」という認識が特に若い世代を中心に広がりつつある。今回の若者向け施策で反転攻勢をかけられるか。

(文/樋口可奈子)

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ドコモ版最新AQUOSが1万5800円、1.6TBのSSDも安い!(日経トレンディネット)

【編集部より】記事中の価格は、基本的に消費税8%を除いた税別の金額を記載しています。しかし、秋葉原では8%の税込み価格のみ掲示している販売店が多数を占めることを考慮し、『週末が狙い目』では例外的に消費税8%を含む税込み価格で表記します。税別価格のみ掲示している商品は、金額のあとに(税別)の表記を入れています。ご了承ください。

【関連画像】イオシス アキバ中央通店で今週末に実施するCEO生誕セールでは、スマホやタブレットの特価品を多数用意。特に、NTTドコモ向けの最新スマホ「AQUOS sense SH-01K」の未使用品が安い

 今週末は、中古スマホで知られるイオシスのセールに注目したい。イオシス アキバ中央通店では、同社のCEOである中本氏の生誕祭と銘打って、1月19日(金)から特価セールを実施する。

 特に目を引いたのが、シャープのAndroidスマホ「AQUOS sense SH-01K」の未使用品。2017年11月に発売されたばかりのNTTドコモ向け最新モデルだが、価格は1万5800円とお買い得だ。OSは最新バージョンの7.0を搭載しているほか、オクタコアCPUや3GBメモリー、フルHDの5型IGZO液晶など、1万円台半ばとは思えない充実したスペックを誇る。

 カラーはブラックとホワイトの2色で、販売台数はともに約100台を用意するという。分割払い途中の買い取り品だが、同店による赤ロム保証も付くので、安心して使える。新生活シーズンに向け、手ごろな予算で格安SIM用のスマホを入手したい人は注目だ。

 同店では、パナソニックモバイルコミュニケーションズのAndroidスマホ「ELUGA P P-03E」の中古品が1980円と破格だった。4.7型のフルHD液晶を搭載した小型モデルで、防塵防滴性能も備える。2013年発売とやや古いが、格安SIMで使い倒したい人は注目できる。

 じゃんぱら 秋葉原3号店では、インテルの1.6TB版SSD「SSDSC2BX016T401」の未使用品が4万6800円と安かった。1TB版のSSDは3万円台で買えるようになったが、1.6GB版がここまで安くなるのは珍しい。大容量SSDが欲しい人は注目だ。

 中古品では、PCコンフル秋葉原店で売られていた日本HPのノートパソコン「ProBook 4530s」(1万9800円、中古品)がおすすめだ。CPUはCore i5-2450M(2.6GHz)と十分なうえ、未使用のOffice 2016 Personalがバンドルされているのがポイント。Office代だけで十分にモトが取れそうだ。販売台数は10台で、現金払い限定のセール品となる。

 ほかには、じゃんぱら 秋葉原5号店で見つけたソニーモバイルコミュニケーションズのタッチ対応プロジェクター「Xperia Touch G1109」(10万9300円、中古品)も安かった。中古ではなかなか出回らない人気モデルなので、探していた人は注目したい。

(文・写真/白石 ひろあき)

文具トレンド大予測 “マニアックな文房具”がヒット(日経トレンディネット)

 2017年の文房具業界の大きなトピックの一つは、ぺんてるの「orenznero(オレンズネロ)」のヒットだ。これは、芯が折れずにずっと書き続けられるうえ、ペン先を紙から離すたびに芯が出てくる、画期的なシャープペンシル。機能と書きやすさを求めて作られ、芯径は0.2と0.3mmの極細だけ。価格は3000円と高めだ。どちらかといえば、シャープペンシルのメインユーザー層である小中学生よりも大人が購入するだろうと予測されていた。しかし、これが小中学生にも売れたのは、業界的にもエポックメーキングだったと思う。

【関連画像】パイロット「カスタム URUSHI」(8万8000円)

 しかし考えてみれば、筆者も小学4年生のころ、当時発売されたばかりの、シャープペンシルとボールペンが1本にまとまったゼブラの「シャーボ」(当時3000円)を誕生日祝いに親にねだった経験がある。だから、高価だから子どもは買わないということはないのだが、筆記具の用途も使い方も違うビジネスパーソンと学生がどちらも欲しがるシャープペンシルという存在は、筆記具に注目が集まっている昨今だからこその現象かもしれない。

面白い素材が多かったボールペン、高級志向が加速した万年筆

 ボールペンでは、ゼブラ「サラサクリップ」の金属軸バージョンである「サラサグランド」、ジェットストリームを建築家の横河健氏がデザインして高級筆記具に仕上げた三菱鉛筆「スチュワード」、日本文化を筆記具のデザインに取り入れたトンボ鉛筆「Zoom 韻 箸」「Zoom 韻 砂紋」といった、デザインや素材を意識した筆記具が次々と発売された。これで、以前から高級ボールペンを出していたパイロット以外の筆記具メーカーからも高級ボールペンが発売されたことになり、国産高級筆記具というジャンルができあがった。

 万年筆では、パイロット「カスタム URUSHI」が、8万8000円という高額ながら生産が追いつかないほど売れたのも大きなトピックだ。通常、万年筆ではまずペン先の硬さや紙との相性などを気にして選ぶが、カスタム URUSHIはこれらの要素を気にしなくてもいいほど、どう書いても気持ち良くスイスイ書ける。また、本体はエボナイトに漆コーティングしたことで軽量化。さらに持ちやすいということから、初心者からマニアまでを魅了した。

 この高級筆記具の流れは、2018年にさらに加速すると思われる。2017年は、いわば実験の年だった。上質な素材を使用するだけではなく、機能の開発にも時間と予算をかけ、デザインにも独自性を打ち出すことで、高級筆記具は商売になるという事実が明らかになった年。

 2018年からは、今まで少なかったボールペンの市場で次々と高価格の製品が出てくるはずだ。一方、決定版のような製品がすでにそろってしまった感があるシャープペンシルと万年筆は、少し変わったアプローチの製品が出てくるのではと期待している。

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ポストInstagram? 18年にブレークするアプリ3選(日経トレンディネット)

 振り返れば2017年は「Instagramイヤー」とも言える1年だった。Instagramにより見栄えする写真を撮って投稿する行為を示す「インスタ映え」が、2017年の流行語大賞に選ばれたことは記憶に新しい。

【関連画像】ARを活用したコミュニケーションアプリ「Graffity」

 単にサービスとして普及しただけではない。インスタ映えは新たな消費も生み出した。以前はアウトドア好きのためのカメラという印象が強かったアクションカメラ「GoPro」が、急速に女性に売れだした背景にはInstagramの流行がある(関連記事)。また、インスタ映えする飲食店には来店客が殺到した(関連記事)。こうした事象をとらえて、多くの企業がインスタ映えを意識した商品や店舗の開発に勤しんだ。2017年は、Instagramが若者消費のけん引役であったことに疑いの余地はないだろう。

 だが、ウェブサービスは栄枯盛衰が激しい。わずか数年でトッププレーヤーがガラリと入れ替わることは珍しくない。裏を返せば、新規参入の企業であっても、市場をひっくり返せる可能性が眠る業界とも言えるわけだ。2018年はInstagramの牙城を崩すウェブサービスは登場するのだろうか。注目キーワードは「AR(拡張現実)」「二次流通」「AI(人工知能)」の3つだ。

●「AR版Instagram」を目指す

 AR技術を活用したアプリ「Graffity」はコミュニケーション領域の新サービスとして注目だ。同アプリを開発する森本俊亨社長は「AR版のInstagramを目指す」と野心をのぞかせる。コミュニケーションサービスは日記などテキストを中心としたサービスから始まり、デバイスの高機能化や通信インフラの整備と共に写真や動画など、より表現力のあるコンテンツを中心としたサービスへと進化してきた。「今後コミュニケーション領域では、コンテンツのAR化が進む」と森本氏は予測する。

 GraffityはARを活用した動画SNSだ。アプリのメニューにある「+」ボタンをタップすると、スマホのカメラ機能が立ち上がって撮影が始まる。この時、動画の撮影前に、アプリで提供されているスタンプやスマホに保存してある写真などを、空間中に配置できる。配置したスタンプや写真にAR技術が活用されており、単に配置できるだけではなく、まるでその空間に存在するかのように立体的であることが最大の特徴だ。例えば、配置したスタンプや写真にスマホを持ったまま近づけば、画面上での表示が大きくなり、遠ざかれば小さくなる。

 こうして、スタンプや写真を配置をした状態で撮影ボタンを長押しして、動画を撮影する。現実空間と、デジタル上に配置したスタンプや写真が同一空間に共存するかのような動画を撮影してGraffityに投稿できる。通常のSNSと同様に利用者同士で、気に入った動画を評価し合える。動画はスマホに保存して、他のSNSなどにも投稿可能。こうして、ほかにはない動画が撮影できるアプリとして、他のSNSに動画が投稿されることで、クチコミで広がり徐々に利用者を増やしている。

 しかし、単に風変わりな動画を撮影できるアプリにとどまっていては、Instagramに続くコミュニケーションサービスにはなり得ない。そこで、2017年12月14日から提供を始めたのが、空間にコメントを保存できる機能だ。

 例えば、よく行く飲食店の外観を撮影して、その日に食べておいしかった料理名をクチコミのメモとしてGraffityを通じて登録する。すると、他のGrafitty利用者が同じ場所をアプリを通じて閲覧した時に、過去のコメントが見られるようになる。このコメントに返信することも可能だ。こうして、ARを通じて利用者同士のコミュニケーションを可能にした。

 Graffityというサービス名は、スプレーやペンを使って街の壁に落書きされたアート作品を指す「グラフィティ」を語源に持つ。まさしくGraffityはARを使って、擬似的に街に“落書き”を残していくようなサービスへと進化しようとしている。こうして、デジタルを通じて現実空間でコミュニケーションをできるサービスを目指す。

“軽アウトドアカー”勢ぞろい! 質実剛健な軽トラが遊び仕様に変身(日経トレンディネット)

 先ごろ、日本最大のカスタムカーイベント「東京オートサロン2018」が幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。このオートサロンに自動車メーカーやアフターパーツメーカーをはじめとする442社が出展し、展示されたカスタムカーの数は880台にものぼった。

【関連画像】ダイハツ「ハイゼット トラック ジャンボ アクティブバージョン」

 オートサロンに出展されるカスタムカーには大きく分けて3つのスタイルがある。

[1]走行性能などのアップを狙ったチューニングカーまたはレーシングカー

[2]エクステリアやインテリアなど、見た目や質感にこだわったドレスアップカー

[3]キャンプなどアウトドアレジャーを楽しむためのアウトドア系カスタムカー

 ここではこのところ元気のいい3番目のアウトドア系カスタムカーのなかでも、軽バンや軽トラックをはじめとする軽自動車をベースにしたものに絞って紹介したい。遊び用のカスタムカーを購入するとなると、どうしても複数台所有が前提になる傾向があるが、維持費の安い軽自動車だとずっと現実的な存在となる。

 軽自動車を遊びの道具として使うユーザーは、以前から一定数存在してはいた。近年、軽自動車メーカー側からも「遊びに使おう」という提案が堂々と行われるようになったのは、とても面白いことだと思う。

●キャビンを広げてフィッシング用に! スズキの軽トラ「キャリイ」

 スズキが出展した「キャリイ フィッシングギア」はその名の通り釣りを楽しむためにカスタムされた1台。通常の軽トラよりもキャビンを大きくすることで乗用車としての快適性や実用性を確保。さらに走破性を高めるために車高を上げ、オフロード走行に向いたタイヤを履く。渓流釣りなどでは釣り場へアクセスする際に狭い未舗装林道を通らなければならないケースも多いので、大型SUVよりも軽のほうが有利なシーンも多いためである。荷台のロールバーとミリタリー調のボディーカラーも、武骨な「キャリイ」のスタイルにマッチしており見違えるほどカッコいい。参考出品車。

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