冬ボーナス時期到来! お勧めのDAS? それはDrobo 5C

プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう

2017年11月30日 11時00分更新

文● 飯岡真志、編集 ●金子/ASCII.jp

いつも言ってることだがデータは増える増える……

 私事で恐縮だが、先日これまで使っていたiPhone 5sからiPhone 8 Plusへと機種変更した(Apple製品好きのライターのくせに、iPhone XじゃなくてiPhone 8 Plusかよ!というお叱りは甘んじて受ける)。スマートフォンが新しくなると、いろいろと使い勝手が変化するわけだが、筆者が感じた最も大きな変化はカメラの性能がぐっと上がったことであった。3世代もジャンプしたのだから、当然だが……

 iPhone 5sのカメラは8Mピクセルであったのに対して、iPhone 8 Plusのカメラは12Mピクセルと画素数は約1.5倍に増えており、当然写真のファイルサイズは増加する。被写体によってファイルサイズは大きく異なるが、iPhone 5sの時は1~2MBくらいだったものが、iPhone 8 Plusでは2~3MBになったくらいの感じだ。

 写真や動画に限らず、音楽や電子書籍などなど…… 技術の進歩にともない個人が所有するこれらの多種多様なデータは、増え続けるのがこの世の定めだ。では、その増えたデータはどうハンドリングしていけば良いのだろう?

 スマートフォンやパソコンに内蔵されているストレージは、以前より大きくなってはいるが、どんどん使っていけばいつか残容量は底をつく。そこで必要になってくるのが、外付けのストレージ機器である。昨今なら、USB接続のHDDが一般的だろう。だが、USB HDDの中から適当な製品を選んで買ってくればOKだろうか? ここで問題になってくるのが、「HDDは消耗品であり、いつか壊れる」という恐ろしい事実である

 データの量が大きくなるという需要増に合わせてHDDも大容量化が進み、今やその容量はTB(テラバイト、1兆バイト)でカウントするほどだ。だがそれは、万が一のHDD故障の際に失われるデータも大量になるということでもある。そう考えると、安全対策として「同じデータを別のHDDにも記録しておく」事が望ましい(実際にはもうちょっと複雑なものもある)。万が一片方のHDDが故障して動かなくなっても、もう一方のHDDにデータがあるから安心というわけだ。

 

(次ページ、「複数HDDのストレージなら必ず安全?」に続く)



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Thunderbolt 3の効果は? 新Drobo 5D3の性能をチェック

プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう

Drobo 5D3を選択しない理由はない

2017年10月24日 11時00分更新

文● 飯岡真志、編集 ●金子/ASCII.jp

Drobo 5D3を使い始めよう

 前回は、WindowsパソコンやMacに直接つないで使用するDAS型のDroboの最新モデルDrobo 5D3を紹介した。先月末から発売が開始されている。

 前回はDrobo 5D3のハードウェアの設定を終えたところまでを紹介したので、その続きから始めよう。Droboを管理するためのアプリケーションDrobo DashboardをWindowsパソコンやMacで起動すると、接続されているDroboを見つけて表示してくれる。

Drobo Dashboard上にDrobo 5D3が表示されている

 このスクリーンショットには、Drobo 5D3とともにDrobo FSという古い機種も表示されている。こちらは筆者の私有Droboで、NAS(Network Attached Storage)型の製品だ。こんな感じにDrobo Dashboard上ではDAS型もNAS型も区別せずに表示され、1画面で所有するDroboを一元管理できる。

 ここで管理したいDroboのアイコンをダブルクリックすると、その機種のステータス画面が表示されるが、今回はDrobo 5D3をMacに接続して初めて使用するので、まだフォーマットされていない状態だ。そのため、Drobo Dashboard上にダイアログが表示され、フォーマットを促される。

Drobo 5D3はまだフォーマットされていないため、フォーマットを促される

 指定できるファイルシステムはWindowsマシンに接続しているならNTFS、Macに接続しているならHFS+とそれぞれ一択なので、ここで迷う必要はない。Droboにつける名前を指定し、Windowsの場合は追加でドライブレターを指定したら、フォーマットを開始する。しばらくしたら、フォーマットが完了し、エクスプローラー(Windows)またはFinder(Mac)からDrobo 5D3が見えるようになるはずだ。

Macに接続した場合、ファイルシステムはHFS+となる

ボリューム名(Windowsでは加えてドライブレターも)を指定する

フォーマット前の最終確認。OKなら「フォーマット」をクリック!

Finder上からDrobo 5D3が見える

 なおMacのOSであるmacOSは、この9月に「macOS High Sierra」と呼ばれる新バージョン(10.13に相当)がリリースされた。High Sierraでは、ファイルシステムとして新たにAPFS(Apple File System)が採用されている。High Sierraに更新したMacにDAS型のDroboを接続した場合、フォーマットの際にAPFSが使えるかどうかは今のところは不明だ。そのうち、お知らせする機会があるかもしれない。

 

(次ページ、「Drobo 5D3の容量は?」に続く)



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USB Type-C時代到来? ならば外付けストレージはDrobo 5D3で

プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう

Thunderbolt 3対応Droboが登場!

2017年09月27日 15時00分更新

文● 飯岡真志、編集 ●金子/ASCII.jp

 今回は、DAS型Droboの最新型であるDrobo 5D3を紹介する。こちらのモデルは、アメリカ本国では2017年の6月に発売になっていたが、この9月から日本国内でも代理店のプリンストンから発売ということになる。

 例によって優秀なASCII.jpの編集のおかげで、いち早くDrobo 5D3を借りられたので、さっそく試してみようと思う。なお、今回の記事で使用しているDrobo 5D3は、製品版とは異なる場合があることをおことわりしておく。

あらためてDroboってなに?

 このところ「Droboってなに?」という部分についてはわかっているものとして、あまりきちんと説明していなかったので、「Drobo 5D3」で検索してこの記事を見つけていただいた初見の読者さんを想定して、基本的なところから説明しよう。

 Droboはストレージ機器のブランドの一つであり、「米Drobo社」が製造・販売している製品だ。日本国内ではプリンストンが代理店となっており、販売やサポートを行っている。一応読み方も書いておくと、Droboと書いて「ドロボ」と読む。「ディーロボ」でもないし、「ドクター・オボ(海外でこう読んだ人がいるらしい)」でもない。

米Drobo社のWebページ。扱う製品はDroboひとすじ!

 昨今、誰しもがスマートフォンを持ち歩き、動画や写真などを始めとしたさまざまなデータが作り出され続けている。これらのデータを記録するためのストレージ機器には、大量のデータを保存できる大容量と、機材にトラブルが生じた際にもデータを保護できる安全性が求められる。

 たとえば1台のHDDにデータを保存しておき、特にバックアップもしていないという状態を考えてみよう。このHDDが故障した場合、記録されているデータは失われてしまうことになるため、この状態は安全ではないと言える。ストレージの業界には、2台のHDDにデータを複製したり、3台以上のHDDにデータを分散して記録したりといった方法で、ハードウェアの故障が起きた場合でも記録されているデータを保護する仕組みが存在する。ストレージ技術に詳しい方なら、RAID(Redundant Arrays of Independent Disks、レイド)という名称を聞いたことがあるだろう。RAIDに関する論文は1988年に発表されており、30年近い歴史のある技術だ。

 昨今、ITのエキスパートやギークにかぎらず、誰もが大容量で安全なストレージを必要とするわけだが、だからといってストレージ機器を必要なユーザーは、まずRAIDについて学ぼうというのは無理な話だ。そこで出てくるストレージ機器がDroboというわけである。Droboが採用するストレージ技術は「Beyond RAID」と呼ばれるもので、文字通りRAIDを超えた(beyond)技術である。Beyond RAIDと既存のRAIDの違いはいくつかあるが、要点は以下の3点だ。

・HDDの搭載台数と設定により、RAID1/5/6相当のデータ保護が行える
・異なる容量のHDDをムダなく使用可能
・記録容量を後から増やせる

 逆に言うと、既存のRAID技術を用いたほとんどのストレージ機器では、異なる容量のHDDを組み合わせると容量のムダが生じてしまうし、一度組んだRAIDは後からHDDの構成を変えることはできない。

 Beyond RAIDを採用したDroboは、さまざまな容量のHDDを組み合わせて一つの大きなストレージとして運用し、容量が足りなくなってきたら後からHDDを追加したり、より大容量のHDDに交換したりすることで、記録容量を増やすことができるストレージだ。しかもDroboでは1台のHDD(設定によっては2台)が故障した際にも、データは保護されるし、そこから復旧するためには故障したHDDを同容量以上のHDDと交換するだけでよい。

 

(次ページ、「あらためてDrobo 5D3」に続く)



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新登場!Drobo 5N2はSOHOのタスクもこなせる5ベイNAS

プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう

ネットワーク経由の冗長化にも対応

2017年06月14日 11時00分更新

文● 飯岡真志、編集 ●金子/ASCII.jp

Droboのラインナップってどうなってたっけ?

 Droboのラインナップのうち主にコンシューマー向けの製品は、エントリーモデルと主力モデルのDAS(Direct Attached Storage)型と、NAS(Network Attached Storage)型の計3種類がある。長らく連載を続けさせてもらっていることもあり、これらの3種類は去年から今年にかけてモデルが一新されたり、バリエーションが追加されたりした。

 DAS型のうちのエントリーモデルは、4ベイのDrobo(無印)と2.5インチHDDを利用するDrobo Miniがあったが、2016年にDrobo 5Cという主力モデルとまったく同じ外見の新エントリーモデルが登場した。なおDrobo 5Cの登場に合わせて、Drobo(無印)とDrobo Miniはディスコン(販売終了)となっている。

■関連サイト

 主力モデルのDAS型については、従来モデルのDrobo 5Dに加えて、Drobo 5Dtという上位モデルが登場した。Drobo 5DtはDrobo 5Dのインターフェースを強化(ThunderboltからThunderbolt 2)し、SSDキャッシュモジュールを標準装備としたものだ。

■関連サイト

 Drobo 5CとDrobo 5Dtはいずれも2016年の後半に登場したもので、きっとNAS型のDroboについても新型が出るのではないかと予想していたら、思ったとおり2017年3月にDrobo 5N2が発表になった。そして6月になり国内でもDrobo 5N2の発表&発売となったわけだ。

「http://drobo-jp.com/」に並ぶDroboのNASモデルシリーズ。中央にあるのが新製品の「Drobo 5N2」

Drobo 5N2はどこが変わった?

 というわけで、今回は新登場のNAS型DroboであるDrobo 5N2を紹介する。新しい点を解説する前に、まずは他のNAS型モデルと主なスペックを比較してみよう。

製品名 Drobo 5N2 Drobo 5N Drobo B810n
ドライブベイ 5 5 8
データ保護 シングル or デュアル
最大ボリューム容量(TB) 64 64 64
データの自動配置(要SSD)
ホットデータキャッシュ mSATA SSDスロット(mSATA SSDモジュール別売) ドライブベイにSSDを1本挿入するとホットデータキャッシュ機能が有効に(2本or3本だとデータの自動配置機能になる)
ギガビットEthernetポート 2 1 2
Drobo DR
DroboApps

 ものすごくざっくりとした説明をすれば、Drobo 5N2はDrobo 5Nと同様の5ベイ筐体に、Drobo B810nが備える機能の大部分を搭載してきたモデルと言える。以降、各機能を紹介していこう。

デュアルギガビットEthernetポート

 Drobo 5N2の見た目で分かるDrobo 5Nとの差異は、ギガビットEthernetのポートが2つに増えている点だ。2つのポートの用途は複数あり、複数のネットワークとの接続、故障に備えた冗長化(フェイルオーバー)、そしてリンクアグリゲーションが挙げられる。リンクアグリゲーションとは、複数のネットワーク接続を束ねて、仮想的に1つの接続として扱うことで、帯域を向上させる仕組みだ。

 データサイズが大きくなる一方の昨今、ギガビットEthernetの約120MB/sec (1000Mbps)という帯域は決して十分なものではない。ギガビットEthernetを超える帯域の規格として、10ギガビットEthernetやマルチギガビットEthernetも登場しているが、対応するスイッチやNICが高価なこともあって、それほど普及していない。

 そういう状況下で、リンクアグリゲーションはあまりコストをかけずに広帯域を実現するテクノロジーであると言える。もっとも、クライアント側のNICがギガビットEthernetのままでは、当然それ以上の性能は出ない。そのような環境では、リンクアグリゲーションの効果は「複数のクライアントからギガビットEthernetでアクセスした場合に、性能低下しにくい」という形になる。

Drobo DR

 Drobo 5N2の新機能のもう1つが、Drobo DRへの対応だ。DRは「Disaster Recovery」の意味で、Drobo 5N2を2台用意してDrobo DRの設定を行うことで、一方からもう一方への自動バックアップが実現する。同じネットワーク内でのバックアップだけでなく、VPN環境を用意すればインターネットを介した遠隔地へのバックアップも可能だ。メインのDrobo 5N2が故障した際にも、サブのDrobo 5N2へのフェイルオーバーが可能だ。

 Drobo B810nの機能で、Drobo 5N2に導入されなかったのは、データの使用頻度によって自動的に記録先(HDD or SSD)を変更する「自動再配置機能」くらいだろう。この機能は、ドライブベイが5台のDrobo 5N2ではあまり有効ではないという判断なのだろう。

 

(次ページ、「写真で見るDrobo 5N2」に続く)



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