最初に出せばもっと売れた?出遅れステップワゴンHV(日経トレンディネット)

9月29日に発売された「ステップ ワゴン スパーダ ハイブリッド」。2015年の5代目「ステップ ワゴン」発売から2年が経っての登場なわけだが、小沢コージが“もっと前に出すべきだった”という理由とは。

【関連画像】フロントウインドウ ガラスは遮音、赤外線カット(遮熱)、UVカット機能付き。サイドガラスは肉厚タイプ。リアタイヤやダッシュボードにインシュレーターを採用しているという

●【コンセプト】人もクルマも伝え方8割? なのかも

 つくづく人もクルマも伝え方が8割! 最近のホンダはやっぱり伝え方がヘタだし、ぶっちゃけもったいない!! と思いましたわ。デビューから約2年が経って、やっと追加されたホンダ待望の「ステップ ワゴン スパーダ ハイブリッド」。

 ステップワゴンといえばご存じ1996年にホンダが生み出した元祖5ナンバー箱型ミニバン。当時、乗用車ベースにこれだけスペース効率を追究したファミリーカーもなく「♪子どもを連れてどこ行こう~」のコピーと共に大ヒット。小沢の記憶じゃ初代、2代目ぐらいまではぶっちぎりの大人気でしたが、ステップワゴンが片側スライドドアにこだわってるウチに失速。トヨタ「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」や日産「セレナ」に徐々に追い抜かれ、特にトヨタ勢にハイブリッドモデルが出てからは厳しさ10倍。3位グループに甘んじておりました。

原点回帰とわくわくゲートは良かったが…

 心機一転、トップの座を奪還すべく2015年にデビューしたのが現行5代目。一時低床プラットフォームなど走りに振り過ぎていたのを反省、原点に戻って室内を広くし、ホンダ調べとはいえ、当時はクラストップの室内長まで達成。さらなる売りは独自のアイデア装備「わくわくゲート」で、横にも縦にも開くテールゲート。これが期待のウェポンで、ホンダのみならずホンダファンも久々の快進撃を期待してたわけ。

 とはいえ一抹の不安もあって、それはガソリン車では燃費クラストップとはいえ、選べるのが1.5Lのダウンサイジングターボだけなこと。今はやりのハイブリッドはもちろん、日産流のなんちゃってハイブリッドもなく、そのせいだけではないだろうけど残念ながら販売は失速。

 デビュー直後の春先こそトヨタ勢に次ぐ2位で国内販売ランキング10位内を保っていたものの、徐々に落ちて、2015年はヴォクシー、セレナ、エスクァイア、ノアに次ぐクラス最下位になって、2016年も同様。厳しい冬を送っていたわけですわ。

 しかしココにきてついにハイブリッドモデルを追加! それもワイルドなスパーダモデルに限定し、同時に顔も変えてよりアグレッシブマスクを採用。登場したのがスパーダハイブリッドでこれがまた予想以上の味わい。

 ってなわけで小沢コージの独断インプレを。

【関連記事】

「USJをV字回復させた立役者」が再始動 次に手がけるのは?(日経トレンディネット)

経営の危機に瀕していたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)をV字回復させた立役者、森岡毅氏。同社を2017年1月に退任した後は、「次はどこに移籍するのか?」と業界内外の注目を集めた。そしてついに、半年以上の“空白”期間を経て、再始動を発表。彼が選んだ道は、マーケティングを主軸とする新しい会社の立ち上げだった。森岡氏の新しいビジョンは何か、どこよりも早くお伝えする。

【関連画像】インタビューに応じる森岡毅氏

――新しい会社の設立主旨を教えていただけますか。

森岡: マーケティングの力によって、持続可能な企業再生を手がけることです。マーケティングの本質は、その企業の製品やサービスが選ばれる“必然”をつくり出すこと。言い換えれば、売れる仕組みをつくることです。そのノウハウを移植するのが、新しい会社の役割です。

社名は、「刀(カタナ)」としました。マーケティングの精鋭をそろえています。

――日本風の社名に込められた意味は?

森岡: 「日本を元気にすること」が、社の理念の根底にあるからです。今の日本が直面しているさまざまな問題に対して、マーケティングを駆使して解決策を示す。それが日本全体の活性化につながるはずです。日本は、本当の意味でのマーケティングの普及が遅れています。これから世界と戦うための武器として、我々がマーケティングという「刀」を提供するわけです。私個人の究極的な目標は、「日本のブランドマネジャー」になること。“ジャパンブランド”を強くする活動に、必死で取り組んでいきたいですね。

森岡毅氏(代表取締役 CEO)

●戦略家・マーケター

1972年生まれ。神戸大学経営学部卒業後、96年P&G入社。ブランドマネージャーとして日本ヴィダルサスーンの黄金期を築いた後、2004年P&G世界本社(米国シンシナティ)へ転籍、北米パンテーンのブランドマネージャー、ヘアケアカテゴリー アソシエイトマーケティングディレクター、ウエラジャパン副代表を経て、2010年USJ入社。12年、同社CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)、執行役員、マーケティング本部長。USJ再建の使命完了後、17年、マーケティング精鋭集団「刀」を設立。主な著作に『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか!?』、『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』、『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』(共著)がある

今西聖貴氏(シニアパートナー インテリジェンス)

●市場構造の解析および需要予測モデル開発・運用のプロフェッショナル

1953年生まれ。シンシナティ大学大学院理数部数学科修士課程卒業。83年P&G入社。日本の市場調査部で抜群の実績を上げて頭角を現し、92年P&G世界本社(米国シンシナティ)へ転籍。160カ国を超える市場でビジネスを展開するP&Gの中枢において、世界各国に有効な需要予測モデルの開発、世界中の市場分析・売上予測をリード。2012年、森岡の招聘によりシニア・アナリストとしてUSJ入社。17年、森岡らとマーケティング精鋭集団「刀」を設立。代表著作に森岡と共著のベストセラー『確率思考の戦略論』がある

立見信之氏(シニアパートナー ファイナンス)

●ファイナンスのエキスパート

1971年生まれ。早稲田大学法学部、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程卒業後、98年に三井物産入社。三井物産戦略研究所で新規事業立ち上げのプロジェクトマネジャーを務める。2004年ボストン コンサルティング グループに移り、消費財メーカーの海外進出案件や外資系エンターテイメント企業の通信事業進出などのコンサルタントを務める。11年、USJ入社、企画部長として中期戦略および資本政策の企画立案・実行を牽引。USJにおいて困難を極めた投資とリターンのファイナンシャル・マネジメントをリード、森岡をサポートし、USJのV字回復に貢献した。17年、森岡の志に共感し、マーケティング精鋭集団「刀」を設立

大人が粉ミルクを飲んでもおいしいのか? 実食編(日経トレンディネット)

 続々と発売され、注目されている“大人向け粉ミルク”。「“大人のための粉ミルク” 各社が続々投入のなぜ」では、なぜ大人に向けて粉ミルクを売るのか、その狙いを救心製薬(2014年「大人の粉ミルク」発売)、森永乳業(2016年「ミルク生活」発売)、雪印ビーンスターク(2017年「プラチナミルク」シリーズ発売)の3社に聞いた。

【関連画像】粉の状態での色みや質感も、3品それぞれ違った

 各社の“大人向け粉ミルク”の成分は、似ているようでそれぞれ違う。

 救心製薬の「大人の粉ミルク」は牛乳に近い栄養バランスで、骨や筋肉に必要な栄養素を効率的に摂取できるのが特徴。骨の構成成分と類似しており、コラーゲンとミネラルを同時に補給できるミネラル複合体「プロテタイトR」を配合し、骨に関わる2種のビタミンを強化している。

 森永乳業の「ミルク生活」は育児用粉ミルクの栄養バランスの良さをベースに、大人が必要としている6大成分「ラクトフェリン」「ビフィズス菌BB536」「シールド乳酸菌」「カルシウム」「中鎖脂肪酸」「鉄」を厳選して配合した。このうちラクトフェリンは同社が1986年に世界で初めて粉ミルクへの配合に成功した、育児用粉ミルクと共通の成分。母乳、特に初乳に多く含まれており、抵抗力の弱い新生児を守る重要な成分として考えられているが、抵抗力が弱くなる50代以上にも必要な成分と考え、配合したという。

 雪印ビーンスタークの「プラチナミルク」は大人が不足しがちな栄養を、バランスを重視して補う配合になっている。「新生児用の粉ミルクはそれだけで成長に必要な栄養すべてを取るものなので、脂質が多くカロリーも高め。取り方にもよるが、成長した大人が取りすぎると栄養過多になることもある」との考えからだ。

 今回は、実際に飲んでみたらどんな味がするのか、試してみた。

味は各社で全然違う! 救心は栄養成分を感じるクセのある味

 発売順に、まずは救心製薬の大人の粉ミルクから試してみた。ほかの2品は育児用粉ミルクと同じ形の缶入りだが、同商品はスティック型の個包装。1袋分に100~150ml程度の水またはぬるま湯に溶かして飲む。100mlの水で溶いてみるとかなり濃度が高く、とろりとした舌ざわり。ほのかにヨーグルトの風味を感じるが、カルシウムを強化しているせいか、少々クセも感じられる。

 強化した栄養成分が舌に長く残るせいかもしれないと考え、水の量を増やしてみたら、飲みやすくなった。最初は、水多めから試してみることをお勧めする。

【関連記事】

三井不動産が京都・祇園に「高級旅館のようなホテル」 何が違う?(日経トレンディネット)

 2017年9月7日、京都市東山の祇園・八坂通りに、三井不動産グループが手がける新ホテルブランドの1号店「ホテル ザ セレスティン京都祇園」が開業した。祇園・花見小路や清水寺、八坂神社など京都観光に欠かせない名所、名刹が徒歩圏内という絶好のロケーション。しかも、繁華街の喧騒とは別世界の、閑静で風情あふれる景観が、魅力のひとつになっている。

【関連画像】「京の気韻」がテーマの「セレスティンデラックス東山」は障子のモチーフや畳、行灯(あんどん)など京都の風情を満喫できるしつらえ

 同社はこれまでアッパーミドルクラスの「三井ガーデンホテル」を全国で展開。最近では、東京大手町の再開発プロジェクトでラグジュアリーホテル「フォーシーズンズホテル」を誘致している。京都市内には既存ブランドですでに3ホテルを運営。今回開業した「ホテル ザ セレスティン」はアッパーミドルとラグジュアリーの中間にあたるハイクラスに位置付けられるという。

 新ブランドでの出店となった理由について、同社ホテル・リゾート本部ホテル事業部事業グループの小田祐グループ長は、訪日外国人の顧客ニーズが多様化していることを挙げる。

 「アジアからだけでなく、欧米からの旅行者も増えつつある。また、個人客が再来日で地方を訪れるようになり、旅の目的も変化している。こうした多様化するニーズに対応するため、幅広いカテゴリーの宿泊施設が必要になってきた。宿泊主体型でありながらリゾート型ホテルのような、滞在そのものが旅の目的になるディスティネーションホテルを目指している」

 主なターゲットは、訪日外国人と国内のアクティブシニア、女性同士の旅行客などで、滞在の目的や体験を重視する層。「地域を象徴するロケーションにふさわしい上質なデザインとその土地ならではの滞在体験」「我が家のようにくつろげる心地よい規模のプライベート空間」「心配りの効いたさりげないおもてなし」の提供をコンセプトに掲げる。

 例えば、ロビーのソファーに座ってチェックインを行い、スタッフ名が書かれた手書きのメッセージカードを手渡す。さらに、チェックインから部屋までの案内と誘導を1人のスタッフが対応するなど、顔の見える細やかなサービスを特徴としている。

【関連記事】

ボディもインクも自分好みに コクヨの「カスタマイズできる新ボールペン」は何がすごい?(日経トレンディネット)

 自分好みにカスタマイズできるボールペンが登場した。それがコクヨの「エラベルノ」だ。3種類の太さ(細め、標準、太め)、2色の軸(本体)、2種類のインク(油性、ゲル)、2種類の線の太さ(0.5mmと0.7mm)、4色のインク色(黒、赤、青、ブルーブラック。ブルーブラックはゲルインクのみ)を組み合わせて、自分好みのボールペンを作れる製品。その組み合わせは84通りになる。

【関連画像】コクヨ「エラベルノ」。2色3種類の軸(100円)と、4色2種類のゲルインクや3色2種類の低粘度油性インク(各100円)を組み合わせて購入するボールペンだ。全通り試せるように買っても2000円で済む

 種類が多すぎて自分に最適な一本を見つけるのは大変そうだが、「そういうことはない」と、エラベルノの開発チームであるステーショナリー事業本部商品本部 開発グループの吉川将史氏は話す。

 「84種類から1つを選ぶとなると難しそうだが、好みに合わせて絞り込んでいくイメージ。例えば、まず軸を握ってもらって、3種類から選ぶ。続いて、油性かゲルインクかを選んで、線の太さを0.5mmと0.7mmから選ぶ。あとは、軸の色とインクの色を決めて出来上がり。もちろん、インクから決めて、軸を試しながら選ぶのもいい」

 今回、エラベルノを作るにあたって、「ボールペンの書き心地はインクやペン先だけで決まるものではなく、軸の太さや握り具合の影響も意外に大きい」と考えたと吉川氏は言う。また、開発途中で多くの人に試してもらったところ、握り方も人それぞれで、いわゆる“正しい握り方”というのはあるものの、多くの人はその人なりの握り方をしているということも分かったそうだ。

 「調べていくと、標準と太めの2種類のグリップがあれば、8割のユーザーをカバーできることが分かった。でも、さらに多くの人にぴったりの握り具合を実現するために細めを追加した」と、吉川氏と同じく開発グループの松下欣也氏は話す。

 エラベルノの軸は使ってみると分かるのだが、3種類の太さといっても太さが違うのはグリップ部分だけで、軸そのものは同じパーツが使われている。そして、グリップ部分が回転するようになっているのだ。これはモニターテストで得られた「さまざまな握られ方をしている」ことを踏まえたもの。全体は丸いけれど一部分だけ平たくなっているグリップは、通常、平たい部分がクリップと同じ方向、つまり一般的な正面を向いている。この平たい部分を左右にずらすことができるのだ。

 例えば、右利きの場合、平たい部分をクリップに向かって右側に動かすとちょうど親指が平たい面に当たる。この握り具合が良いという人がモニターでは一番多かったという。また、正面に平たい面を向け、そこに人さし指を当てて握る際にクリップに指が当たって邪魔になるという人もいる。その場合は、グリップを向かって左に動かせば、クリップが邪魔にならない。一応、グリップはその3カ所で止まるように作られているが、もちろん、ぐるりと360度回すこともできるから、好きな位置にグリップの平たい面を配置できる(もっとも、その場合、位置が固定されるわけではないから動いてしまう場合もあるので注意が必要)。

 モニターテストでは、手が小さい女性が太いグリップを好むケースが多かったそうで、人の好みはそれぞれ。重要なのは、握ったときの気持ち良さではなく、書いたときにラクかどうかだ。持って気持ち良いことと、書いて気持ち良いことの違いも体験してほしい。

1億円超を調達、電動ハイブリッドの「glafitバイク」(日経トレンディネット)

ネットを通じて不特定多数の個人(支援者)から資金を募るクラウドファンディング。認知度向上にしたがいマーケット自体も飛躍的に拡大しており、1000万円以上の資金調達に成功するプロジェクトは格段に増えている。この連載では、「Makuake」を運営するマクアケ(旧サイバーエージェント・クラウドファンディング)取締役の坊垣佳奈さんが、クラウドファンディングの最前線を語る。今回は、電動ハイブリッドバイク「glafit」で1億2800万円の資金調達を実現したglafitのCEO鳴海禎造氏と対談。大成功を収めた要因やglafitバイクの開発秘話、今後の展望などを聞いた。

【関連画像】マクアケ取締役の坊垣佳奈さん

――1億円突破は、「想定通り」のことでしょうか。

鳴海禎造氏(以下、鳴海): 開始当初から「1億円に到達しないと次のステージには進めない」という感覚は持っていました。いくかどうかは別として。

 glafitバイクは、特定のユーザーに向けたコンセプトモデルではなく、世の中の新しいインフラとなる製品を目指しています。電動バイクや自転車に続く「二輪車の第三の選択肢」というイメージです。現在は海外で生産していますが、いずれは国内生産、できれば地元和歌山県で生産体制を作りたいと思っています。これらの考えを実現させるためには、月1000台は売れるようなマーケットを生み出す必要があります。こういった背景から、今回のクラウドファンディングは資金調達だけでなく、市場の存在を確認するため、という目的もありました。

坊垣佳奈氏(以下、坊垣):  glafitバイクが1億円を超えるほどの資金調達に成功した理由はいくつか有ります。大きな要因として挙げられるのは、基本的なことですが「商品自体がとても魅力的だったから」だと私は感じています。Makuakeではこれまでに3000近いプロジェクトのクラウドファンディングを実施してきました。最近では、支援者のリピーターも増え、支援者が各プロダクトの製品力、サービス力をしっかり見極めるようになっています。それだけに、多くの支援が集まるかどうかのポイントは、Makuakeの情報発信力や企業の知名度だけでなく、その製品が「消費者のニーズをちゃんととらえた、高品質の製品か」という点が重要になります。

 glafitバイクは、電動バイクモードにも自転車モード※注1にもなり、しかも折りたたんで手軽に持ち運ぶことも可能です。まさに「いままで実現できると思わなかったニーズ」を現実のものにしているわけです。だからこそ、多くの支援者がひと目で「これが欲しかった!」と感じたのだと思います。

※注1.自転車モードでも、法律上は原付バイク扱いのため、免許携帯やヘルメット着用、車道を走行する必要があります。

鳴海: 予想外だった点をあえて挙げるとすれば、わずか3日間で初回分として用意した405台を完売、追加した595台も1カ月以内で売り切れたという「スピード感」でしょうか。11万円を超える価格、原付バイクの免許や自賠責保険への加入も必要という点を踏まえれば、当初は緩やかに売れ続けて3カ月間で完売できればよいと考えていたからです。

【関連記事】

日本未発売でも注目のスポーツ電動自転車5選!(日経トレンディネット)

 毎年、南ドイツのフリードリヒスハーフェンで開催される世界最大級の自転車ショー「ユーロバイク(EUROBIKE)」。1000社以上が出展し、4万人以上が来場するこのショーは、近年欧州の電動アシスト自転車(以下、E-bike)人気を受け、出展社の多くがE-bikeやその周辺アイテムを展示。日本では「電動アシスト自転車=買い物用自転車」というイメージが強いが、欧州ではデザイン性に優れたシティーバイクやロードバイク、MTBなどのスポーツタイプのE-bikeが注目されている。

【関連画像】BB(ボトムブラケット)上に配されたユニット上部にチャージャーを差し込んでバッテリーを充電。2時間で約80%の急速充電が可能

 欧州で販売されるスポーツタイプのE-bikeは、アシスト力の規制の違いなどから、現状、日本では販売できないものが多い。しかし、日本メーカーからもロードバイクやMTBタイプのE-bikeがリリースされ始め、電動アシストユニットを販売する「ボッシュ」が日本規格のアイテムを発表するなど、今後は日本においてもスポーツタイプE-bikeの人気が高まることが予想される(関連記事「今年は『スポーツ電動自転車』が買い? 人気が拡大」)。

 そこで今後導入されることへの期待を込めて、ユーロバイク会場で発見した日本でもよく知られたメジャーブランドがリリースするスポーツタイプのE-bike5選を紹介しよう。

※今回紹介するアイテムはすべて日本未発売(2017年10月現在)

E-MTBでも22.3kgと軽量! ロッキーマウンテン「Altitude Powerplay Carbon 90」

 ユーロバイクでは毎年、優れたアイテムや企業に「ユーロバイクアワード」という賞が贈られ、その中で特に優れたものに「ゴールド賞」が与えられる。2017年のゴールド賞を獲得したのが、カナダの自転車ブランド「ロッキーマウンテン」のE-MTB「Altitude Powerplay Carbon90」と、ドイツに拠点を置く自転車ブランド「フォーカス」のE-ロードバイク「Project Y」だ。両ブランドとも、日本では高性能MTBやロードバイクをリリースするブランドとして知られている。

 一見すると普通のMTBのようなロッキーマウンテンのAltitude Powerplay Carbon 90は、電動アシストのパワーユニットをボトムブラケット(BB:ペダルを回す真ん中の軸部分で自転車全体のほぼ中央に位置する)上部に搭載し、チェーンを介して直接リアホイールに駆動力を与える構造を持つ。バッテリーをダウンチューブ(ハンドル部分~ペダル部分をつなぐフレーム部位)内に内蔵することで、従来の電動アシスト自転車のイメージを覆すスタイリッシュなシルエットになった。

 前後サスペンションを装備し、フレームにはカーボン素材を使用しており、E-MTBとしては抜群に軽い22.3kgという重量も魅力だ。高性能MTBを多くリリースする同ブランドだけに、電動アシストをオフにした状態でも走行性能を高められるフレームジオメトリー(設計)を追求している。

 アシストレベルは「エコ」「トレイル」「強」の3モード。本格的な山道は坂の斜度に合わせたモードを選んで楽にクリアし、平地や下りではアシストをOFFにして爽快なオフロード走行を楽しめる。

●重量12kgの電動アシスト自転車! フォーカス「Project Y」

 フォーカスのE-ロードバイク「Project Y」はコンセプトモデルだ。電動ユニット・バッテリーはダウンチューブ~BBに内蔵され、電動アシスト自転車だということを感じさせないシャープなシルエットが特徴的。フレームはカーボン素材を使用し、ブレーキには最先端のロード用ディスクブレーキシステムが採用されている。時速25kmまでアシスト機能が働き、アシストが切れる時速25km以上でも重量12kgという軽量性を活かして高い走行性能を維持するという。

 必要最低限のアイテムでロングライドを楽しむのもよし、中型サイズのバッグを装備して自転車旅を楽しむのもよし。少し太めのタイヤに履き替えて、軽いグラベル(オフロード)ライドも楽しむのもよしと、汎用性に優れた一台となっている。

■変更履歴

写真のキャプション位置を変更いたしました。 [2017/10/10 10:00]

【関連記事】

アイスコーヒーの革新進む 驚きの泡、フルーツ漬けも(日経トレンディネット)

 豆の選定から抽出まで、一定の基準を満たすコーヒーを「スペシャルティコーヒー」と定義し、おいしいコーヒーを提供することを目的として設立された日本スペシャルティコーヒー協会(略してSCAJ)。SCAJが主催するコーヒーの見本市「SCAJ WORLD SPECIALITY COFFEE CONFERENCE AND EXHIBITION」が2017年9月20~22日、東京ビッグサイトで開催された。

【関連画像】試飲用のアイスブリュードコーヒー。きめ細かい泡がポイント。ミルクも砂糖もなしで、軟らかい口当たりと甘さが感じられる

 今年のテーマは、「The Age of Innovation(革新の時)」。会場では新しいコーヒーの楽しみ方やスタイルを強調する展示が多かった。なかでも、アイスコーヒーの新たなムーブメントが目に付いた。

●今、アイスコーヒーが熱い!

 会場に入ってまず目を引いたのは、アイスコーヒーの新しい飲み方の提案だ。例えば、UCCの「アイスブリュードコーヒー」。専用のサーバーを使って、あらかじめ冷やしたコーヒーに窒素ガスでクリーミーな泡を追加。フルーティーなコーヒーには少なめの泡を、コクのあるタイプのコーヒーには多めの泡をといったように、風味に合わせて泡の量をコントロールしてグラスで提供するというもの。豆もシングルオリジンのものを使い、すでに都内では導入している店舗もあるらしい。

 実際に飲んでみたが、これがうまいのだ。あらかじめ冷やしてあるから氷がいらず、水っぽくならないだけでもコーヒー本来の味が楽しめるし、泡が口当たりを軟らかくするせいか、コーヒーの風味もふわりと心地よく味わえる。パーティーなどで、ビールやワインと並んで提供されるようになるとうれしい。

軟らかな泡でアイスコーヒーの味わいが変わる

 キーコーヒーの「コールド・クレマ・コーヒー」も、アイスコーヒーを窒素ガスで泡立てて提供するスタイル。面白いのは、100V電源で動くサーバーを開発していること。W170×D550×H515mmのコンパクトなサーバーはタンクも不要で、どこにでも設置できる。これなら、小さな店でも気軽に導入することができそうだ。

 2018年春発売予定の水出し専用コーヒーバッグを使ったものを試飲したが、水出しコーヒーならではの苦味の少ないスッキリした味わいに軟らかな泡がプラスされて甘味が際立っておいしかった。やはり、氷なしのアイスコーヒーはうまい。このアイスコーヒーの新しいスタイルは、米国などでは流行の兆しを見せているそうだし、日本でもはやることを期待する。

【関連記事】

おしゃれボルボXC40登場 なんとコンビニフック付き(日経トレンディネット)

2018年春ごろに日本でも発売されるというボルボの新型コンパクトSUV「XC40」。イタリアはミラノでの発表に立ち会った小沢コージが驚いたのは……。

【関連画像】「XC40」には左右ドアパネル下のエグレはスプーンで削ったような深さがあり、エレガント一辺倒の「XC90」「XC60」とは違うという

●【コンセプト】スウェーデンで作ってミラノで発表!

 目からウロコ、ついにこういう時代が来たか! ですよ。それは北欧流の新おしゃれコンパクトSUV、ボルボ「XC40」。いわゆるアウディ「Q2」、メルセデス・ベンツ「GLA」、BMW「X1」などドイツ系プレミアムSUVへの対抗馬で、なにより大きいのはボルボが中国ジーリーホールディングスの強力バックアップを受け、原点に返ってイチから作り直していること。

 トップのホーカン・サミュエルソンCEOが「このクルマで小型プレミアムSUV市場に参入するだけでなく、業界全体にとっての新しいセグメントを創り出したい」と言っているように、作りは非常に意欲的。

 このクルマに合わせて新世代プラットフォームの「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」をイチから開発しており、しかもこれが2016年、2017年と出ているアニキ分の「XC90」「XC60」用とはまったく別物。

 コンパクトカーのために新しく開発されたもので、最初からプラグインハイブリッド化やEV化を考えていることや、軽量高剛性を考えて高張力鋼板などを多用していることも実にイマ風。

最大のポイントはそのおしゃれ感

 だがそれ以上に小沢が驚いたのは、そのプンプンに漂うおしゃれムード。今回はわざわざドイツ・フランクフルトショーの翌週に、ファッションウイーク中のイタリアはミラノに専用のショールームまで用意してお披露目。ビルには「スウェーデンで作り、ミラノで発表」との垂れ幕が下ろされ、隣には有名なオーガニックマンション「垂直の森」まで。

 ファッショナブルなおしゃれSUVとして打ち出しているのは明白で、事実現物がまあ面白い。最近、コノ手のコンパクトSUVはアウディQ2、トヨタ「C-HR」とデザインに凝ってるものが多いけど、XC40も負けず劣らずです。

 それも以前、担当デザイナーが「われわれは退屈でみんな似ているドイツ勢とは違います。アニキ分のXC90やXC60が革靴としたら、XC40はプレミアムスニーカー」と打ち出したように明らかにテイストを変えてきてるんです。

 というわけで小沢コージがディテールチェックを!

【関連記事】

カップヌードルに「お椀で食べる」新商品 狙いは何?(日経トレンディネット)

 即席食品を使わなくても、ふつうに調理できるスキルも時間もあるはずのシニアがなぜ即席食品を買い求めるのか。そのニーズに対してメーカーは、どのように対応しているのか。「『シニア向け』即席食品の謎」企画の第1回。

【関連画像】お椀でカップヌードルを晩御飯で利用した例。主菜と小さいおかずくらいでも満足感があり、いつもよりしたくがラクだった

 調理が不要で簡便に食べられる即席食品は、かつては独身の単身者など若年層が食べるもの、というイメージが強かった。だが近年、なぜかシニア層に人気が拡大。2013年度から2016年度にかけて140%の売り上げ増を記録しているアマノフーズのフリーズドライ味噌汁は、通販の平均年齢が62~63歳だという(関連記事「湯をかけるとカツが出現!? 話題の“フリーズドライのカツ丼”を食べてみた!」)。

 そんななか、日清食品は2017年9月、小世帯のシニアをターゲットに、「チキンラーメン」と「カップヌードル」ブランドから“お椀で食べる”をコンセプトにした袋麺「お椀で食べるシリーズ」を発売。「お椀で食べるチキンラーメン」の麺重量は30g(レギュラーサイズは85g)、「お椀で食べるカップヌードル」は28g(レギュラーサイズは65g)。マグカップ用の「チキンラーメン Mini」は20gなので、その中間サイズといえる。「昨日のおかずが残っているが、それだけでは少し量が足りないのでもう一品欲しい」「ごはんでは重いが、なにかおなかにたまるものが少し欲しい」「なにかしら汁物がないと満足できない」といったシチュエーションにちょうどいい商品だという。

「総菜を小鉢に移し替える」というシニアの声がヒントに

 1958年に世界初の即席麺として誕生したチキンラーメンは、来年で60周年を迎える。「子供のころから即席麺に親しんできた世代が今、シニアになっている。これまで若者やファミリー層を中心としてきた即席麺の消費環境がシニア層中心の消費にシフトし始めている」(日清食品マーケティング部第3グループの田淵義章ブランドマネージャー)。

 今のシニア層は、“和食好き”“薄味好み”といった昔ながらのステレオタイプなシニア層のイメージと大きく変わっている。「豊かな食生活に対する欲求が強く、食が細くなってたくさんは食べられないぶん、少しずつ多くの種類の料理を食べたいと思うようになっている。「『お椀で食べるシリーズ』は小容量の麺と具材がセットで入っているので、少しだけ食べたいときや、食事にもう一品加えたいときにぴったりで、さまざまな食シーンで便利にご利用いただけると考えている」(田淵ブランドマネージャー)。

 少量が便利なのは分かるが、同社ではミニサイズの袋麺は、ロングセラーの「チキンラーメン Mini(20g)」や「日清マグヌードル(20g)」シリーズがすでにある(他社には袋麺のミニサイズはほぼない)。またミニサイズのカップ麺「チキンラーメン どんぶりミニ」(麺重量36g)、「カップヌードル ミニ」(麺重量30g)は、ちょうどいい量を求めるシニアにも売れていて好調だという。なのになぜそのほかに、“お椀で食べる少量の袋麺”が必要なのか。

 実は同社がシニアの声をヒアリングするなかで、多かったのが「少量パックの総菜を食卓に出すとき、小鉢や小皿に移し替える」という主婦の声だったという。「カップ麺をそのまま食卓に出したときの奥さまの罪悪感、ご主人の失望感をお椀で食べることで払拭できると考えた」(同)そうだ。お椀で食べるチキンラーメンの30gは家庭で使用する標準的なお椀のサイズに合わせて設定したという。

【関連記事】