VegaのマルチGPU機能「mGPU」でVegaの性能は飛躍的に向上する!?

最新パーツ性能チェック
第220回

 今年8月に販売が開始されたAMDのハイエンドGPU「Radeon RX Vega」シリーズは、初期のドライバーではマルチGPUがドライバーレベルで非対応だった。最近のゲームはマルチGPU非対応なもの(あるいは後日対応になるもの)も少なくない現状はあるものの、ハイエンドGPUを複数搭載してゲームでガンガン回したいユーザーにとっては残念なスタートとなり、早期対応が求められていた。


Radeon RX Vega 56リファレンスカード(左)と、Radeon RX Vega 64リファレンスカード(右)

 そんななか、9月25日にリリースされた「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.9.2」では、ようやくVegaのマルチGPUに対応した。

 今回は17.9.2リリースのすぐ後、10月4日付けでリリースされた「17.9.3」を使い、Vega 56/64でどの程度パフォーマンスが伸びるのかをチェックしてみたい。

CrossFireからmGPUへ

 VegaをマルチGPUで運用するための条件は以前と同じだ。Radeon RX Vega 56/64(以下、Vega 56/64)は基板上にブリッジコネクターを持たないため、CrossFire対応のマザーボードに2枚のVega 56または64(64と56の混在は不可)を装着し、Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.9.3を導入する。「Radeon設定」を開き、「ゲーム」→「グローバルグラフィック」内にある「AMD CrossFire」が“オン”になっていれば有効の証だ。

 ただ、今回AMDは従来のCrossFireではなくマルチGPUを示唆する“mGPU”という呼称を使う。DirectX11までのゲームはAMDによるCrossFireプロファイルがあることがマルチGPUが効く・効かないの分水嶺となったが、DirectX12ではゲーム側がマルチGPU対応の設計になっていれば、プロファイルなしでマルチGPUになる。

 もうCrossFireの名を冠する必要はない……という判断からの名称変更で、技術的に進化したからという訳ではない。DirectX11までのゲームは従来通りCrossFireプロファイルがないとmGPUが活かされないので注意したい。

 同じVega搭載ボードを2枚、マザーボードのPCI Express x16スロットに載せればハードウェア的な準備は終わり。マザーもCrossFireに対応している必要があるが、ローエンドマザーで無い限り、CrossFireには大抵対応しているのでSLIよりは構築しやすい。

「Radeon設定」の「グローバルグラフィック」内で「AMD CrossFire」をオンにすればmGPUが有効になる。名称はmGPUになったのになぜCrossFireという名称が残っているのか? というツッコミは止めておこう



「GPU-Z」で情報を拾ってみると、下の方にある「AMD CrossFire」が“Enabled”になっていれば有効化されている証。ただゲームでこれが活きるかは、ゲーム側の対応が必須になる

 そしてもうひとつ重要な変更点は、VegaのmGPUは2-Wayまでという制限がついた。Vegaの3-Wayや4-Wayを夢見ていたエンスージアストにとっては残念な仕様変更だ。しかし、3-Wayや4-Wayは処理効率が極端に落ちる、あるいはトラブルの元になるためライバルNVIDIAでも原則2-Wayまでになっている状況を考えれば、時流に乗ったと言い換えてよいだろう。

 今回の検証環境は、Vega 56と64を2枚ずつ(いずれもリファレンスデザイン)準備し、シングル運用時に比べmGPU運用時にどの程度のパフォーマンスアップになったかを調べた。さらに比較対象として、普通に手に入るシングルGPUでは現時点で最速といえるGeForce GTX 1080TiのFounders Editionを準備した。Vega 64シングルではGTX 1080Tiの性能に勝るものもあるので、2枚揃えればどうなるかにも注目したい。

CPU Intel Core i7-7700K(4コア/8スレッド、4~4.5GHz)
マザーボード ASRock Fatal1ty Z270 Gaming K6(Intel Z270)
メモリー Corsair CMU16GX4M2A2666C16R(DDR4-2666 8GB×2)
グラフィックス Radeon RX Vega64リファレンスカード、Radeon RX Vega56リファレンスカード、GeForce GTX 1080Ti Founders Edition
ストレージ Intel SSDPEKKW512G7X1(NVMe M.2 SSD、512GB)、Crucial CT1050MX300SSD4/JP(M.2 SATA SSD、1.05GB、データ用)
電源ユニット Silverstone SF850F-PT(850W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit版(Creators Uptade)
電力計 ラトックシステム REX-BTWATTCH1

2枚で見事GTX 1080Tiを超えた!

 それでは「3DMark」のスコアーからVegaのmGPUパフォーマンスを見ていこう。テストは“Fire Strike”“Fire Strike Ultra”“Time Spy”の3種類を用いる。

「3DMark」のスコアー

 実施した3種類のテストのうち、負荷の一番低いFire Strikeでは、mGPUにするとシングル時の4~5割増し程度にとどまるが、負荷の高い残り2つのテストでは6~8割増しと高い効果が確認できた。そしてVega 56と64では56の方がスコアーが64より伸びている。VegaはmGPU対応前にリリースされたドライバー(17.9.1)あたりで大きなパフォーマンス改善が入り、Vega 56の性能が著しく向上する一方、64は微増程度にとどまっていたが、mGPUにおいてもVega 56は性能の伸び率が高い。Vega 64は56よりもSP数が多いが、スペックやクロックを欲張りすぎて活かしきれない印象が強いが、mGPUでも同じ図式のようだ。

 性能が上がったぶん消費電力が増えてしまうのは十分予想できるが、問題はVegaは近年のGPUにしては非常に電力を食う設計だということだ。そこでシステム起動10分後を“アイドル時”、Time Spyデモ実行中のピーク値を“高負荷時”とした時の消費電力を測定してみた。さらにTime Spyのスコアーを高負荷時の消費電力で割り、非常にざっくりとした“1WあたりのTime Spyのスコアー”も比較する。

システム全体の消費電力

1WあたりのTime Spyのスコアー

 シングル時で300~420W食うVega 56/64を2枚運用するのだから、なんとなく予想はついていたが、Vega 64(リファレンスデザインであることに注意)だと725W、Vega 56でも568Wと消費電力はかなり強烈。ハイエンドGPUだから当然とは言えなくもないが、Vega 64の消費電力はかなり高い。

 1Wあたりのスコアーを比較すると、Vega 64とVega 56の力関係がより明確になる。Vega 64はmGPU時でもワットパフォーマンスが低いが、Vega 56のmGPU時のワットパフォーマンスはシングルよりは数値が下がったものの、Vega 64よりも高い数値を示している。ここでもVega 56は64より優れた製品であることが示されている。

 それでは実ゲームベースのベンチマークに入ろう。まずは国内で人気の高い鉄板の「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」のスコアーと、そのテスト中の平均fpsをそれぞれ比較する。画質は“最高品質”とし、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3段階とした。

「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」公式ベンチのスコアー

「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」公式ベンチの平均fps

 ファイナルファンタジーXIVは、NVIDIAの「GeForce Experience」に最適化されている。そのため、フルHDの結果だけ見るとmGPU環境でもGTX 1080Tiシングルにすら負けてしまうが、解像度が上がり描画負荷が上がると状況は一転。WQHDではGTX 1080Tiとほぼ同等、そして4Kでは1000ポイント以上の差をつけてVega 56/64のmGPU環境が勝つ。スコアー差ではピンと来ないが、平均fpsベースで見ると4K環境におけるmGPUの有用性がよくわかる。

 続いては「Overwatch」で試してみよう。マップ“King’s Row”におけるBotマッチをプレーした際のフレームレートを「Fraps」で測定する。画質は“エピック”、レンダー・スケールは100%固定とした。

「Overwatch」1920×1080ドット時のフレームレート

「Overwatch」2560×1440ドット時のフレームレート

「OverWatch」3840×2160ドット時のフレームレート

 描画負荷が低い状況ではGPUを2基連携させる事自体がボトルネックとなり、描画負荷がある程度高まると逆に連携させるメリットが出てくる、というのはマルチGPU共通の傾向ではあるが、mGPUとOverwatchの組み合わせもまさにこれと合致する。

 フルHDではmGPUにしてもGTX 1080Tiに及ばないが、WQHDでは同等に近くなり、4KではVega mGPUが優位に立つ。4K時の最低fpsが伸びていないのは少々残念なところだが、平均fpsは20fps以上伸びているという点を考えると、VegaのmGPUの価値があると言えるだろう。

 最後にDirectX12専用ゲームである「Gears of War 4」で比較する。画質は“最高”とし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して計測した。

「Gears of War 4」1920×1080ドット時のフレームレート

「Gears of War 4」2560×1440ドット時のフレームレート

「Gears of War 4」3840×2160ドット時のフレームレート

 前述の通り、DirectX12のゲームではプログラム的にマルチGPUに対応すれば、GPUメーカーがマルチGPU用プロファイルを準備しなくてもマルチGPUとして動作する。CrossFireからmGPUへのブランド名変更は今後DirectX12ベースのゲームが増える状況を見据えているものだ。

 Gears of War 4でもmGPUの効果はしっかりと確認できた。Vega 56の方が64よりも伸び率が良いこともこれまでの検証傾向と同じ。しかしこのゲームでは解像度を上げてもGTX 1080Tiを超えることはできない。超えることができたのは解像度フルHD時のみに限られている。ゲームの設計が異なれば、mGPUでも得られるパフォーマンスが違うということがよく分かる結果となった。

消費電力やコストに難はあるが、VegaのmGPU環境にも一定の効果は期待できる

 Vega 56/64をmGPUにすれば確かにパフォーマンスはアップした。FF14やOverwatchでは高解像度になるほどシングル時よりも高fpsが期待できる。Radeonで最高のゲーム環境を作り上げたいユーザーにとってはこれ以上のものはない。

 しかし、Vegaの設計に由来する消費電力の著しい上昇と、VegaがHBM2メモリーを搭載したため価格が高いことが大きなネックだ。Gears of War 4のようなゲームでは、無理にmGPUを選ぶよりも、GTX 1080Tiを1枚にした方が消費電力やコスト面で有利なのは否めない。しかしながら、ドライバーのアップデートによって、現在人気急上昇中のPUBGこと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」などのゲームタイトルでの最適化も進んでいる。また、マイクロソフトの最新レーシングゲーム「Forza Motorsport 7」ではGTX 1080Tiを超えるパフォーマンスも出ているという。今後、更なるバージョンアップにて、最適化タイトルが増えていくと思われるので、大いに期待したい。

(提供:AMD)

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Radeon RX VegaがCrossfireに対応

80%以上も性能向上

2017年09月22日 18時00分更新

文● 天野透/ASCII

 米AMDは9月21日(現地時間)、同社製GPUファームウェア「Radeon Software 17.9.2」をリリースし、ハイエンドGPU「Radeon RX Vega」がマルチGPU技術「Crossfire」に対応したと発表した。

 新バージョンではRadeon RX Vegaの2 GPUサポートをはじめ、マイナーなバグフィックスを実施。同社のテストによると、「Radeon RX Vega 64」の単体利用と比較して、Crossfire環境では「Rise of the Tomb Raider」や「The Witcher 3: Wild Hunt」といった複数のゲームタイトルで、80%以上のフレームレート向上がみられたという。

Vegaキター! 空冷版の「Radeon Vega Frontier Edition」が発売

Acube「Radeon Vega Frontier Edition Air」

2017年07月13日 20時02分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

 AMDのVegaアーキテクチャーに基づいたビデオカード「Radeon Vega Frontier Edition Air」(型番:RVEGAFE-16GH2)がエーキューブから登場、TSUKUMO eX.で販売が始まった。価格は17万1118円(税抜)。

ついに「Radeon Vega Frontier Edition」が日本国内で販売開始!

 「Radeon Vega Frontier Edition」は、機械学習や画像解析などの用途に適したGPUで、他社製の同種製品と比べると最大172%のレンダリング能力を持つという。

 グラフィック性能も強力で、高速ゲームやVR環境などのほかマルチGPU Radeon Pro Duoソリューションを用いることでパフォーマンスは最大21%向上、360度映像技術Radeon Loomにも対応するなど映像制作現場での利用を見込んでいる。

 最高26.2TFLOPの演算能力を持ち、ビデオメモリーは16GBを搭載する。10bit出力対応の映像出力(DP-DVI SL)はH.265/HEVCの8HD/4K60出力が可能。


「Radeon Vega Frontier Edition」には空冷版と水冷版があるが、今回発売されたのは空冷版となる

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【取材協力】



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Vega 11はGDDR6を利用、出荷は来年か? AMD GPUロードマップ

 AMDのGPUも、なかなか新製品が出ないということもあって、こちらも昨年7月の連載363回以来のアップデートである。前回はRadeon RX 480が発売された直後で、Radeon RX460/RX470の発売が間もなく……というタイミングだったので、まずはこのあたりから解説しよう。

2016年~2017年のAMD GPUのロードマップ

Radeon RX 470/460を投入
マイニング需要で価格高騰

 2016年8月、まずRadeon RX 470が、次いでRadeon RX 460がそれぞれ発売開始となった。どちらもミドルレンジ向けとして、そこそこの性能と手頃な消費電力ということもあって、それなりに人気を博している。



Radeon RX 470とRadeon RX 460

 もっとも今年3月あたりから、突如として仮想通貨マイニングが流行り始めたRadeon RX 470が最も効率が良いということで、これが最初に市場から払底したというのも凄い話ではあるのだが。

 この結果、今年2月にはRadeon RX 470が2万円そこそこ、Radeon RX 460が1万円少々で購入できていたのが、今ではRadeon RX 470の価格は4万円以上に跳ね上がっている。需要と供給で価格が決まる世界なのでこれは致し方ない。

 ちなみに本気でマイニングを始めた場合、問題になるのは消費電力あたりのマイニング性能、要するに電気代であって、数ヵ月回すとビデオカードの価格などどうでもいい(たとえカードの価格が10万円であっても、消費電力あたりのマイニング性能が高ければ元が取れる)世界なので、高くても売れていくという、ある意味HPC向けシステムと同じ論理が働いている。

 それもあって4万円でも安い、というユーザーは確実にいるようで、結果マイニングをしないユーザーに手が届きにくくなってしまっているのはどうしたものやら。

 話を戻すと、連載363回でPolaris 11コアのダイサイズを110~120mm2と推定したが、実際は123mm2であった。微妙に外れている気もするが、まぁ許容範囲内と考えてもらえれば幸いである。

 さて、ここから半年以上の間、同社は新製品を追加してこなかった。厳密に言えば、中国市場向けにRadeon RX 470Dという製品を2016年8月に追加しているが、これはRadeon RX 470の仕様をもう少し落としたグレードである。

 シェーダーの構成を2048:128:32から1792:112:32に変更。動作周波数は据え置きであるが、その代わりメモリーをGDDR5 6.6GHzからGDDR5 7GHzに引き上げたもので、中国市場向けに低価格化したバージョンになっている。

 VideoCardzのレビューによれば、中国における価格は、RX 470に比べて200元(執筆時のレートでは3200円ほど)安いことになっている。

Radeon RX 460 899元(約1万4400円)
Radeon RX 470D 1299元(約2万800円)
Radeon RX 470 1499元(約2万4000円)
Radeon RX 480 1599元(約2万5600円)

 個人的にはマイニング向けに性能のバランスを取ったバージョンという気もする。もちろん中国市場向けなので、他の地域では流通しておらず、日本でも販売されたという情報はない。




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ASUS、IP5X防塵規格対応ファン搭載のRadeon RX 580搭載グラフィックスボード

ホコリの溜まるPCの中でも強力冷却

2017年06月30日 18時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

「DUAL-RX580-O8G」

 ASUSTeK Computerは6月30日、AMD Radeon RX 580を搭載するグラフィックスボード「DUAL-RX580-O8G」を発売した。

 AMD Radeon RX 580(最高1360MHz、OC時1380MHz動作可能)を採用し、8GB GDDR5メモリーを搭載する。映像出力はDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、DVI-D×1。最大表示解像度は7680×4320ドット。

風圧の高いブレードを採用するファンは防塵性能も高い

 防塵規格のIP5Xに対応する防塵ファンを搭載することによりホコリの集まりやすいPCの内部でも長期間にわたって空冷が可能。独自のウイングブレード形状により約2倍の風圧が可能なほか、GPU温度が低いときはファン動作を停止するなどの機能を装備。OCも可能なリアルタイムハードウェアモニターツールやゲーム画面配信ソフトのライセンスが付属。

 本体サイズはおよそ幅242×奥行き129×高さ38mm、取り付けには2スロット分のスペースが必要。予想実売価格は3万8000円前後。

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AMD、マルチプロゲーミングチーム「SCARZ」とスポンサー契約を締結

RadeonやRyzen、FreeSyncなどでeSportsを積極的に支援

2017年06月16日 14時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

AMD × SCARZ

 日本AMDは6月16日、マルチプロゲーミングチーム「SCARZ」とスポンサー契約を締結したと発表した。

 SCARZは9部門のeスポーツタイトルにて活動している50名のチーム。2017年度においても各部門で日本国内の頂点を目指すだけでなく、日本国外で行われるトーナメントへの進出を目指している。

 AMDではGPU「Radeon RX 500シリーズ」やCPU「AMD Ryzen」、フレームレートコントローラー「Radeon Chill」、「AMD Freesync」技術などによりゲーミング環境に貢献しており、eSportsへも積極的に推進している。AMDとSCARZは、6月から相互協業を進めて7月より正式に活動するという。

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「Radeon RX Vega」の詳細は7月末までおあずけもマシンラーニングや仮想化に乗り出すRadeon

 5月31日、AMDが行なったCOMOUTEX TAIPEI 2017の関連イベントにて、Vegaアーキテクチャーを採用したコンシューマー向けのRadeonブランドGPUについての続報が発表された。といっても詳しいスペックなどはまだ公開されておらず、公表されたのは、ゲーミング向けモデルのネーミングが「Radeon RX Vega」になるといった程度。

 Radeon RX Vegaについては、アメリカで開催されるコンピューターグラフィックをメインとした国際会議・展覧会のSIGGRAPHで詳細が発表されるとのこと。今年のSIGGRAPHは7月30日からスタートする。Radeon RX Vegaを狙っているユーザーは、7月末のニュースを見逃さずにチェックだ。

Radeon RX Vegaについては正式な発表日がアナウンスされた程度

 また、Vegaアーキテクチャーを使って、マシンラーニングに使用する「Radeon INSTINCT」や「Radeon Vega Frontier Edition」のリリースも発表。「Radeon INSTINCT」は、AMDのサーバー用CPU「EPYC」と組み合わせることで、効率の良いマシンラーニングを実現できるという。

AIなどのマシンラーニングでの活用が期待できる「Radeon INSTINCT」

マシンラーニングでのVegaアーキテクチャーとNVIDIA製品の性能比較

AMDの次世代サーバー用CPU「EPYC」と連携し性能を発揮する

 また「Radeon Vega Frontier Edition」はコンシューマー向けだが、こちらもマシンラーニングや仮想化にも対応。こちらは6月27日のリリースとなっているので、「Radeon RX Vega」よりも先に登場する。

Radeon Vega Frontier Editionの仕様

発表されたばかりの最新CPU「Ryzen Threadripper」と組み合わせたデモも行なわれた

 ライバルとなるNVIDIAも現在はマシンラーニングや仮想化といった分野に注力しており、グラフィックの分野をこえた市場での競争にも注目だ。

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Radeon RX 560搭載VGA3モデルがSAPPHIREからデビュー!

SAPPHIRE「PULSE RADEON RX 560 2G GDDR5 OC」、「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5」、「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5 OC」

2017年05月13日 23時32分更新

文● 山県 編集●北村/ASCII.jp

 Radeon RX 560を搭載する初のビデオカードがSAPPHIREから発売された。登場したのは、「PULSE」シリーズから、搭載ビデオメモリー2GB、4GB、4GBでOC版の3モデル。



SAPPHIREからはビデオメモリーや補助電源の有無などの違いで3モデルが同時デビュー

 第4世代のGraphics Core Nextアーキテクチャーを採用するRadeon RX 560は、14nm FinFETプロセス技術で製造される1024ユニットのストリームプロセッサー仕様のミドルレンジGPU。すでにRadeon RX 550、Radeon RX 570、Radeon RX 580搭載カードは発売されており、RX 500シリーズが出そろった格好だ。



セミファンレス動作のSAPPHIREオリジナルクーラーを搭載

 登場した「PULSE」シリーズの3モデルは、いずれもSAPPHIREオリジナルクーラーを搭載。GPUの温度が低いときにファンの回転を停止する「Intelligent Fan Control 3」をサポートするセミファンレス仕様となる。そのほか共通仕様として、出力インターフェースはDisplayPort1.4×1、HDMI2.0b×1、DualLink DVI-D×1。基板の長さは210mm。



特徴的なのはGDDR5 4GBの「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5」。補助電源コネクターがない点がポイントだ

 GDDR5 2GBの「PULSE RADEON RX 560 2G GDDR5 OC」は、ブースト/メモリークロックは1300MHz/7000MHzのOC仕様。補助電源コネクターは6ピン×1。価格は1万4018円。

 GDDR5 4GBの「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5」は、ブースト/メモリークロックは1216MHz/7000MHz、補助電源コネクターがない点がポイント。価格は1万5984円。

 GDDR5 4GBでOC版の「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5 OC」は、ブースト/メモリークロックは1300MHz/7000MHz、補助電源コネクターは6ピン×1。価格は1万7064円。

 販売しているのは、パソコンショップアーク、ドスパラ パーツ館、ツクモパソコン本店、ツクモDOS/Vパソコン館、TSUKUMO eX.。

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【取材協力】



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